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夜が蘇る 【英田サキ/illust 山田ユギ】

へたれヤクザの純情恋物語(笑)

幼馴染でヤクザをしていた情人の死を目の当たりにした過去を引きずりながら鬱屈した人生を歩む元警視の秋津芳人(あきつ よしと)は大阪で人探し専門の小さな探偵事務所を任されていた。

その事務所に特に理由も無く週に2縲怩R回はやってくるヤクザの久我仁一郎(くが じんいちろう)の存在に辟易していたのだが、ある日、矢坂という男から人探しの依頼を受け無事に仕事を終えて依頼人の元に少年を送り届ける途中にやくざ風の数人の男たちに目の前でその少年をさらわれてしまったのだ。

不本意とは思いながらも久我の力を借りその事件を追う間に今度は久我に「俺のものになれ」と口説かれてしまい……

私にとっては5冊目の英田作品、プラチナから出ている3作中では初です。

ヤクザ物を読むとどうしても(特にBLでなくても)大阪にいたころの知り合いだった方を思い出すのですよね、確か山○組系列の組の会長さんとかしてる人で表向きは土建屋の社長、でも指ないし、両肩にモンモン背負ってるし…どうみても、誰が見てもその筋の人だと分かるような人。

でもおもろいおっちゃんやって、7人愛人さんがいるらしく本妻さんの間に娘が3人(一番うえの娘さんは当時すでに30歳越えてました)一番若い愛人さんとの間に当時4歳の娘と2歳の息子が居たのですが、4歳の娘さんの方が白血病だったんです、見た目にはそれとは分からないけどその年でもう何度も入退院を繰り返しているのだと聞いたときはなんともいえない気持ちでした。

病気を克服し元気でいればいま高校生くらいだと思うんだな、どうしてるかな…
ヤクザ屋さんって普通に生活していたらまず係わり合いにならない世界の人達って感じですが、でも何時係わり合いになってもおかしくない人達でもあるのですよね…と自分の過去(ってたいしたものでもないが)を辿るとそう思います。

って…私何昔語りしてるんだ!!本の感想には全然関係ないじゃん!!

秋津は元警視で東京から大阪にやってきた人間、久我は小さい時から東京と大阪を言ったりきたりしていた、プラチナにあるこの話の番外編を先に読んだとき、大阪が舞台やのに二人の会話が標準語だったのが妙に違和感だったのですが、これでなぞが解けました。

この本、英田さんが始めて書かれた小説になるのですね、当時は同人誌として販売されていたようで、英田さんのサイトでは商業化記念として、同人誌として売られていた頃の「夜が蘇る」が読めるようになっていました、商業誌の「夜が蘇る」と昔の「夜が蘇る」を読み比べてみるのもまた面白いかもです。

久我…久我がなんか妙にかわいい、32にもなる男(しかもヤクザ)を捕まえて可愛いも無いでしょうが、やっぱ自分より年下だし、可愛いと言う言葉が私にはぴったりです。
「今宵、天使縲怐vの四方とはまた違った純情さを彼の中に見た気がします、そして以外に紳士でへたれ(笑

秋津が36と言うのにはちょっと驚きました、英田さんって年下攻め好きだったのでしたっけ?そういえば昔サイトに掲載されていた作品にも年下攻め多かったような気もしないでもない。

「801バトン」や「萌えバトン」を渡して答えを聞かせて頂きたい気がとてもします(←無理無理!!)

割とシリアスタッチの内容にも関わらずどうしても笑いがこぼれて仕方なかったのは久我の性格に寄るものでしょうね、何度笑わされた事か…。
げらげらまではいかなかったけどそれに近いものが私の中ではありましたよ。

秋津には辛い過去があった、警視だったころに付き合いのあったヤクザで情人の羽生と言う男、しかし羽生は組を裏切り、その裏切りに気づいた組の連中に殺された、「お前の腕の中で死なせてくれ…」とそう言って自分の腕の中で冷たくなる羽生を秋津はどうする事も出来ず…。

自分の情人の最後をこんな形で迎えたらそりゃ過去を引きずるよな…。
久我に言い寄られても、久我もやはり羽生と同じヤクザ、何時どうなるか分からない身の上で羽生の時と同じような思いをしたくない秋津にとって見たらいくら気になってもそう易々とは気を許せない相手。

どうして普通の人(って変な言い方ですが)を好きになれなかったんだろう、似たような人間にばかり惚れられてしまう秋津が妙に不憫でもありますが、以外に彼にはそういう人達を惹きつける魅力があるのかも知れないです、本人は気づいていないのかも知れないけど無意識に誘い受けだし、山田ユギさんが表紙裏のプロフコメントに「秋津さんの魔性っぷり…」って書かれてましたがなんとなく分かる気がします。

先はどうなるか分からない二人ですよね、久我を受け入れる事でこの先秋津の心に平穏は訪れるのかな…?

ただ、久我はヤクザを生業にしている人間ゆえ一般人に比べると「死」への確立が確かに高いのでしょうが、人の死って言うのは相手がどんな事をやっていたとしても、何時訪れても全然おかしくないものなのですよね、秋津が羽生の死を乗り越えられない限り「誰かを失う不安」は一生付きまとってしまう事なのかもしれないです。

それを考えるとなんだかちょっと辛い気もしました。この先少しでも長く秋津の心が穏やかでいられるよう祈りたい気持ちです、たのんだで久我!(←余計なお世話)

夜が蘇る
夜が蘇る/英田サキ(ill 山田 ユギ)
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Comments:14

サクラ 05-08-16 (火) 15:07

TBありがとううございます。
こちらからもTBさせて頂きました。

確かに秋津にはそういう人を引きつける魅力・・・ありますね。というか、そういう人にしか心動かされないのかも知れないな縲怩ニ思いますね。一般人じゃ門前払いされそう・・・。

また遊びに来てくださいね!

Jura 05-08-19 (金) 18:55

サクラさんこんばんは
確かに秋津は一般人だと門前払いかもしれないですね(笑)
彼自身がそういう人にしか心を動かされないからそういう人がひきよせられちゃうって事なんでしょうね…。

サクラさんの所にもまたうかがいます。

ではでは。

あすた 05-08-20 (土) 11:33

こんにちは。
コメント&TBありがとうございました。

このお話、モロに私の萌え心というか、801心をついてくるお話でした。

久我が、急に秋津を好きになったわけでなく、数年前から忘れられない存在だった、というところにも実はクラクラきてます。

秋津の魔性っぷりは、やはり並大抵の男や、まして女では、たちうちできないですよね縲怐B

Jura 05-08-20 (土) 13:45

あすたさんこんにちは

>数年前から忘れられない存在だった、というところにも実はクラクラきてます。

そうですよね、自分の気持ちを確かめるために他の男に抱かせようとする所はどうかとも思うけど、ずっと前から気になっていたという意味では久我は結構純情なところがあると思いました(笑

確かに秋津は魔性の男、他の人間には太刀打ちできません

TB&コメントありがとうございました縲彌nではでは

リリカ 05-08-21 (日) 19:44

うふふ、こんにちは。

萌えました、この話。
私、受けにはあんまり惹かれないんですけど、秋津にはメロメロになりました。
パジャマ姿で誘うところがあるでしょ。足であそこを(笑)
な縲怩ゥ、警察なんて仕事してたくせに、男娼みたいで、だけど全然スレてなくて…

さすが英田さん、萌えをご存知なのですよね。
表紙がアレでしたけど、おぉ!とレジに即出ししてしまいました。

…って、他人様のところでベラベラと。
今夜あたり、感想書く予定です。
トラバさせてくださいませね♪

Jura 05-08-21 (日) 21:44

リリカさんこんばんは

うふふ♪
私、秋津が久我と始めて関係したときに「苦しいのか?」って聞かれて「苦しい…苦しいんだ…」って答えるところあるでしょう?

身体だけでなく心が苦しいって…
うわっ!!
やられたよ、参った降参ですって思いましたね。

秋津は久我や羽生だけでなくなんか人を惹きつけるところがあるんでしょうね、だからみんな彼のことをほおっておけない。

英田さんは読み手の心を掴むのが上手い方ですね、久我X秋津だけでなく、羽生X秋津のことも知りたいです。

リリカさんの感想も楽しみにしてますね縲彌n
ではでは

リリカ 05-08-23 (火) 3:30

こんばんは。
ろくな感想書けませんでした…
「エス」の感想が書けないとか言いながら、これだって全然。

TBさせてくださいね縲鰀

Jura 05-08-23 (火) 10:20

リリカさんこんにちは
TBありがとうございます、書けてないだなんて何をおっしゃいますやらですわ♪
でも、私もよく人様の感想を読んで自分の書いた文章の稚拙さにへこむ事があります。

どうしたら人をひきつけられる文章を書けるようになるのか、永遠の課題だわ…。

さくら 05-08-23 (火) 22:45

Juraさん、はじめまして。

>本人は気づいていないのかも知れないけど無意識に誘い受けだし

↑のコメントに激しく頷きました(笑)。
プラチナの番外編も読みに行こうと思っています。

TBとコメントをいただきありがとうございました。
こちらからもTB返させていただきました。
どうぞよろしくお願いします。

Jura 05-08-24 (水) 11:16

さくらさんこんにちは
秋津はたぶん本人は意識してないのでしょうけど誘い受けですよね縲彌n
一度抱いたら離れられないらしいです、麻薬みたいな感じでたち悪いと生前の羽生が申しておりました(注:英田さんのサイトで…(笑)

プラチナの番外編は二人のやり取りが笑えます。

TB&コメントありがとうございました。
ではでは。

05-09-08 (木) 3:15

こんばんは、Juraさん。コメント&TBありがとうございました!
意外に紳士でへたれ、に笑ってしまいました。確かに。
久我が大阪弁だったらと想像してみたのですが、ギャグ度とおっさん度が更にアップし、シリアスな設定を忘れてしまいそうになったので、途中でやめました(笑)。
ではではまた。

Jura 05-09-08 (木) 13:06

蜜さんこんにちはv
確かに久我が関西弁だとさらにエロオヤジぶりが増しそうですね(笑)
英田さんもその辺り考えてああいう設定にしたのかな?

今後の彼らが楽しみです。

コメント&TBありがとうございました。
ではでは

suzuya 05-09-26 (月) 19:12

こんばんは、Juraさん。
たまにいますよね、ヤバイ相手ばっかり選んじゃう人って。
周りで見てたら「あ縲怩ꀀ、まただよ」とか思っちゃうんですが、本人の嗜好っていうのは、いかんともしがたいのでしょうね縲怐B

>久我の性格に寄るものでしょうね
久我は読んでいてすごく楽しいキャラクターでした。
直球でストライク取りに来たかと思ったら、カーブで翻弄されて。
と思ったらデッドボールとか(笑)←真珠ネタなど
久我と秋津のかけあいは、ホント面白かった。
大人の余裕っていいなぁ、なんて思ったり。

ヤクザもの、意外とハマりそうです。
(ふとした弾みに知り合ったり、懇意になったりするものですよね、ヤクザさんって。意外と身近に思っているのが私だけではなくて、ちと安心)

Jura 05-09-27 (火) 14:08

suzuyaさんこんにちは
>本人の嗜好っていうのは、いかんともしがたいのでしょうね縲怐B

育ってきた環境なんかも関係してしまったりするものらしいですよね、よく考えてみたらみんな父親に似ている……とか

>久我と秋津のかけあいは、ホント面白かった。
大人の余裕っていいなぁ、なんて思ったり。

サイトに掲載されていたのもなんか本当に大人の雰囲気でしたよ、それで時々笑い取れるようなのがあったりして(笑)
ノンケ男にまで手だしちゃいかんぞな、秋津!見たいな感じの……。

>意外と身近に思っているのが私だけではなくて、ちと安心
初めての遭遇は高3の時でしたわ縲怩竄ホい事に手を出した訳じゃなくってよ!父親がヤクザさんの運転している車にはねられただけ……
わたしも身近に感じてる人が他にもいてもちと安心、それがsuzuyaさんだなんて、なんて心強いのかしら(笑)
TB&コメントありがとうございました
ではでは

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Trackbacks (Close):11

trackback from なまけ小屋。 05-08-16 (火) 11:44

『夜が蘇る』 英田サキ ill.山田ユギ

「夜だけ俺のものになれ」

夜が蘇る  
作者:英田サキ  公式サイト『人工楽園』
イラスト:山田ユギ

プラチナ文庫は公式発売日より早く書店に置きすぎのようで、Amazonへのリンクが貼れません。画像も取得できないし。
英田サキさんの公式サイトで表紙がみれ

trackback from 櫻井サクラの日々徒然・BL編 05-08-16 (火) 14:53

夜が蘇る(英田 サキ/山田 ユギ)

まさに、「夜が蘇る」そのタイトルが如し。巧いなぁ縲怩ニ関心。 ちょっと乙女が入った攻の微妙なバランスと、女王様気質の受。英田先生のこういった話、大好きです。山田ユギ先生のイラストもピッタリで大満足。

trackback from MOUSOBI 05-08-20 (土) 12:09

夜が蘇る

「夜が蘇る」
英田サキ著
山田ユギ画
こうやって名前並べると、お二人のお名前似てますね。

夜が蘇る

以下ネタバレ

trackback from B-Life.SS 05-08-21 (日) 22:46

[BLS]夜が蘇る

英田サキ&山田ユギ(プランタン出版プラチナ文庫) 英田先生の新刊はオンライン小説サイト巡りをしていた方には馴染みのある作品。先生の旧サイトにて掲載されていたヤクザと探偵のストーリーから同人誌発行までされたシリーズの商業化作品です。実は商業化…

trackback from 小夜すがら 其ノ壱 05-08-23 (火) 8:37

夜が蘇る 英田サキ

ヤクザの話の感想を書くのは久しぶりで 『今宵、天使と杯を』 以来。『今宵…』 もよかったけど、この話も心に残りました。夜が蘇る英田サキ 著プランタン出版 (2005.8)ISBN : 4829622954価格 : 560【こんな話】わけあって警察を辞めた秋津は、小さな事務所で探偵を務めていた。その事務所を訪れて 

trackback from サクラサク 05-08-23 (火) 22:40

夜は蘇る

「夜が蘇る」 英田サキ/山田ユギ プラチナ文庫【Story】Amazon.co.jpより情人を亡くし、虚ろな日々を過ごす元警視の探偵・秋津は、極道の久我に口説かれる。「もっと俺を受け入れるんだ。できるだろう?」組み伏せられた秋津は、自分の身体に潜む雌の部分が、逞しい雄を求めて疼き出す〓

trackback from 80-one's! 05-08-28 (日) 10:45

夜が蘇る 英田サキ

初心者の方にも安心しておすすめ{/heart/}

プラチナ文庫・プランタン出版

元警視で今は大阪で探偵事務所を任されている秋津は、情人だったヤクザの羽生を自分の腕の中で喪った。失う悲しみにもう耐えられないと虚ろな日々を過ごす秋津の前に、極道の久我が口説いてきて・・・。

過去アリ元刑事の探偵が、ヤクザに迫られるお話・・・はて、どっかで読んだ様な気が。

秋津と羽生の関係は、お互いの立場のせいもあるけど、閉じたふたりきりの世界という気がした。
それとは逆に久我は、裕樹や伊久美など他者とのかかわりを秋津に持たせているような感じがする。
他の世界に秋津を置くことによって、濃密な羽生との過去を少しづつ薄めていくような。
でも羽生、すごく気になりますよね。
秋津と羽生のお話を読みたい。
ここらが潮時と言ったのは自分の人生の事なのか、秋津との関係の事なのか、どちらにしても何かの終わりを見ていた羽生は、秋津の中に確実に大きなものを残して逝ったけど・・・これって絶対わざとだと思う。
ふたりの間に明確な恋愛感情がなかったからこそ、最後の一瞬を刻みつけるように。
秋津がずっと羽生のことを忘れないように。

しかし、シリアスなようで結構笑わせます。
久我の真珠な件では、あんたそこまで・・・いやいやそこまでしてしたいのねと感心してしまいました。
また秋津をエロ探偵呼ばわりしていますが、あなたの台詞も充分エロヤクザしています。
乙女でヘタレな若頭の一途な片思いなお話ですね。とてもそうは見えませんが。

秋津の男前な受けさん振りは充分堪能させていただきました。
特に久我に命じられた槙に抱かれようとするところなんか、流され系の本領発揮です。
本当にこういうタイプ、好きだわぁ{/hearts_red/}

どうして羽生が組を裏切ったのか、夜だけ久我に渡す事にした秋津の思いがこの先どう変わっていくのか、ぜひ続きをお願いしたいお話でした。
でも大いなる不満がひとつ。
大阪が舞台なんだから、久我も関西弁をしゃべらんかい!

trackback from 日々乱読 05-09-08 (木) 3:11

夜が蘇る/英田サキ/プラチナ文庫/フランス書院

エスが好みだったのとイラストが山田ユギだったので購入。腐女子の勇気と愛が試されているこの表紙。チャックを下げるのは本を開いてからにして欲しかった。

秋津芳人(受)は元警視。恋人(男)を亡くした事をきっかけに警察を辞め、今は人探し専門の小さな興信所で所長として働いている。淡々と日々を過ごす秋津だったが、職場には前所長の迷惑な遺産、ヤクザの久我仁一郎(攻)が頻繁に出入りしていた。そんなある日、自分の甥の行方を探して欲しいという依頼が舞い込んできて、というお話。
エロは濃い目。受の秋津は36歳、攻の久我は32歳。攻以外とのエッチシーン(挿入なし)あり。言葉責め。★★★★

前作「エス咬痕」が割とシリアスで笑いがなかったのに比べるとこちらは所々に笑いツボ満載。私は全編シリアスなホモは読んでいて疲れてしまうので、こちらの方が好みだった。

受の秋津は過去にヤクザの恋人を自分の腕の中で看取るという暗い過去をしょっている為、今ひとつ恋愛に本気になれないのだが、その割にはものすごいエロっぷりの魔性っぷりだった。突っ込みも的確。「お前は俺を、肛門裂傷で病院送りにするつもりか?」には大笑いさせてもらった。どんなビッグマグナムか。こういう受はとても好きだ。

対する攻の久我は期待を裏切らないエロオヤジっぷり。32歳じゃなくて42歳の間違いじゃないのかと思う程恥ずかしい台詞のオンパレード。しかし突っ込み体質の秋津が毎回きっちり突っ込んでくれる為、普通に笑えてしまう。一番私が笑いツボにはまったのが、真珠。そして真珠を抜いた辺り。今時大事な息子さんに真珠を入れてるやくざなんかVシネ位しか存在しないんじゃないのかと思いつつも、秋津とやりたいが為にあっさり手術をしてしまう久我の漢らしさ(というかアホさ加減)に大笑いしてしまった。

ヤクザ系の設定は少しややこしいが、話の流れとオチは読みやすい。
秋津の過去の恋人も少々気になるが、番外編で出たとしても、メチャクチャ暗い話になりそうなので、なければないでいいかと思った。どちらかというと、過去は過去でも思いっきり昔、二人とも学生の頃の話が読みたいかも。

全編通して地雷もなく楽しく読めた。ただ、エスのように次巻で笑いがなくなってしまうと、この設定だとちょっと辛いかも。修羅の道@Vシネみたいになったらどうしよう。久我、死なないでねと一抹の不安を抱えつつ次巻も楽しみ。

trackback from plastic-paradise 05-09-26 (月) 18:51

夜が蘇る

【夜が蘇る】
英田サキ / 山田ユギ
プラチナ文庫

「だから俺に惚れろよ、秋津。
 お前が嫌なら昼間は指一本触れねぇ。
 夜だけ俺のものになれ。
 きっといい夢が見られるぜ。」

【あらすじ】
情人を亡くし、虚ろな日々を過ごす元警視の探偵・秋津は、極道の久我に口説かれる。「もっと俺を受け入れるんだ。できるだろう?」組み伏せられた秋津は、自分の身体に潜む雌の部分が、逞しい雄を求めて疼き出すのを感じた。けれども、情人を忘れられない。そしてなにより、失う悲しみにはもう耐えられない。必死で拒むが、共に事件を追ううちに、傲慢なくせに優しい久我に心かき乱されて……。悦楽に溺れる夜が今、蘇る──傷を抱えた男たちの、あやうい恋情。

【ココがツボ!】

 「今宵天使と祝杯を」や「エス」シリーズでヤクザのおっさん描かせたら素晴らしい!と勝手に絶賛している英田さんの作品です。

 今回はエリート街道を歩んでいた元警視と彼に横恋慕するヤリ手ながらも純情ヤクザさんのお話でした。

 エロ度高めのプラチナ文庫の上に、攻め33歳、受け36歳と年齢までも高めというわけで、若い娘さんには敷居も高めか?と思わせるこの作品ですが(笑)

 やっぱり面白かった…。購入してから一ヶ月近くも積んでたんですが、突然思い立って読んでみたら、えらい面白かったです。

 「真珠」とか「真珠」とか「真珠」とか、色々突っ込みたい事柄はあるんですが、何が一番気になったかというとやはり、「羽生」という存在でした。

 秋津と幼馴染みで、ヤクザの世界に身を落しながらもキャリア警視としてエリート街道を歩んでいたはずの秋津と明確な恋愛とは言えない不思議な関係を持ち、秋津を求め、秋津に求められた男。そして、その死で秋津の全てを攫っていってしまった男。

 激しく気になります。

 秋津に言い寄るヤクザの久我は、秋津の知らなかった羽生という男の一面を知る人間でした。自分の知らない羽生を知る男。それだけでも秋津にとって久我は特別な存在だと思うのです。少なくとも羽生を知らない人間には、秋津の悲しさや虚ろさは理解できないから。羽生と自分の関係を知る男・久我。そんな彼だから秋津も久我にはついつい弱い面も見せてしまう。
 
 「思い出すのがつらいか?」と問う久我に「思い出すことより、生きてること自体がつらい」と答える秋津。「それでいいさ」と久我は言う。羽生のことを無理して忘れなくてもいいと、羽生のことを忘れられない秋津ごと愛してやると言い切る久我も、きっと色々な事情を重ねて苦しんだり、悲しんだりして生きてきたのだろうと思わせます。

 久我ってホント不思議なキャラクターでした。すごく強引かと思ったら、ちゃんと見守って、待つということも知っていたり。すごく大人で、何もかも悟っているような一面を見せたかと思うと、子供っぽい無茶な一面で笑わせたり。「いっぱしのヤクザに、片思いなんて切ねぇ真似させるなよ」こんなヘタレっぽい一面も。

 でも何より「真珠」の件の告白をするシーンの山田ユギさんの挿絵が素晴らしい!久我のアホ毛が…ッ!!!山田ユギさんのアホ毛っていいですよね。いい男にアホ毛、たまりません。秋津でなくても一瞬本気で惚れそうになります。

 「でもな、いつかは俺でなくちゃダメだと思うようになるぜ。それくらい、お前の身体に俺って男を染み込ませてやる」

 このセリフを読んで、私が「秋津みたいな男は身体で分からせてやって!」と無茶苦茶なことを考えてしまったのは内緒です。

 自分が破滅するかもしれない、相手を破滅させるかもしれない。そんな関係でセックスに溺れたことのある人間っていうのは、一生その記憶を忘れることはできないのではないかと思います。

 ヤバイ、と知りながらそれでも止められないセックスというのは秋津が言うとおりドラッグのようなもので、その味を一度味わってしまえば、たとえそれが過去のものとなっても、その身体が覚えた快楽というのは消えない記憶となって、何かのきっかけで簡単に蘇るものだと思うのです。

 認知症でボケた爺さん、婆さんがいわゆる「色惚け」でエロエロになっちゃうのも、そんな快楽とかの記憶ほど、強くて忘れがたいせいだと思ったりもするのですが。

 話が脱線しましたが縲怐i汗)

 いくら秋津が羽生を想っても、今秋津を抱いてあげられるのは、生きている久我の腕なのですよね。思い出はそれ以上、何もしてくれないのです。思い出に囚われたままで辛い夜をやりすごすよりも、「それでもいいから」と差し出される温かい手を取ることを選ぶことは、死んだ羽生に対する裏切りでも、今までの自分を否定することでもなく、それが「生きてゆく」ということなのだと思います。

 この作品では「蘇る」という表現されていますが、「蘇る」っていう言葉自体に、まだ過去に縛られている秋津の気持ちが強く感じられます、次の作品ではもっと前向きになった後の秋津が見てみたいです。

 続編があったら、是非とも!!!羽生と秋津の関係を明らかにして欲しいと思います縲怐I!!(懇願)

アクセス解析

trackback from my lovers@another side 06-01-05 (木) 18:02

夜が蘇る/英田サキ illust.山田ユギ

【TB企画】行く年来る年2005-2006
2005年の最後、に読んだのが、水原とほるさんの「唐梅のつばら」。
そして、
2006年最初、に読んだのがこの本。
どうも、ヤのつく自由業の方、が好きみたいです、私は。
と言っても、全く作品の内容も、出てくるキャラクターも、全く違

trackback from ゲイ&腐男子のBL読書ブログ 06-02-15 (水) 11:26

「夜が蘇る」/英田サキ(山田ユギ)

英田さんのヤクザものはいい!と多くの方が
仰ってましたので英田サキスキーをかたるには
読まないわけにはいかないでしょう。
とまずこの作品を手にとって見ました。

文と絵がものすごいペアですね縲怐B
ビ…ビューティーペア?(古)

以下感想です。

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