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社長と私【前原きゃべつ】

こいつ、一体どこまで知ってるんだ――?

男同士でキスをしているところを自分の勤める会社の社長に目撃されてしまった江藤智里(えとうちさと)、大勢いる社員の中で一平社員の顔など社長が覚えているわけないとそう自らに言い聞かせる智里だが、その数日後、寿退職をする前社長秘書の後任を何の因果か智里が勤める事になってしまったのだ。

いざ仕事を始めると、朝の目覚めは超悪い、社長室からは度々姿を消すわ、早弁はするわで秘書の業務以外の所でも振り回されっぱなし、しかもこの社長とんだ食わせ物で、智里自身が角界の重役や社長に顔が広いという事だけでなく、付き合っている男の事まで色々知っているようで――!?

オフィスを舞台にしたハイパーコメディ☆

私キャベツさんの描いた話はこの本とは別のもので同人誌として出されている「無敵のももちゃん」シリーズなら何度か読んだ事があるのですが、こちらの方は初なのです、なので「社長と私」と言うタイトルからして社長と私がどうにかなっちゃうのかと思っていたのですが……ち、違いましたね(笑)

こちらの方は思い切りお初って事で楽しませていただきましたよ。
コメディって事で笑いがてんこ盛りで、家族の手前おおぴらには笑えなかったから笑いを殺しつつ読むのが大変だった。

社長X秘書物では無かったのはちょっと残念な気もしたけど、「社長と秘書とその愛人」って事でボーイズ要素ももちろんあります、いや、でもむしろ私この本は、ボーイズは仄かに匂うくらいで、いやいっそそれ抜きでも(え?それじゃぁだめ?)まるで素で社長と秘書の掛け合い漫才やってるみたいな二人の関係とか、会社内外の人との関わりみたいなものだけでも十分話としては通用しそうな感じで色々笑わせていただきました。男女物も描かれたりすることもあるようなのでそういった面で引き出しの沢山ある方なのかなという気がしてます。

しかし、この智里くん可愛い顔をしていて実は裏では結構色々やってたりするんですよね、過去の男関係も別の会社の社長さんだったり、お兄さんがSMクラブの経営者(単に仕事してるだけ?)だったりなんだったり、裏の情報網を沢山持っているみたいなので怒らせると非常に怖いかもです(笑)
特に、自社の専務に爽やかな笑顔で脅しをかける姿なんて……姿なんて……((((;゚Д゚)))
可愛い顔して性格はSです…

智里にはちゃんと智哉という相手がいるんですけど、二人とも口では「あんな奴恋人じゃありません」なーんて言い合ってて、でもいざ智里のNY転勤話がでたら智哉もNYに転勤願いだしたり、(実は智哉の父親は会社経営者で智哉は親の会社に勤めている)智里は智里で智哉が嫌がるからと過去の男関係を全部清算してみたりと、なんだかんだ言いながらしっかり想いあっててラブラブなんですよね、ふふ…かわいい二人♪
(しかし、名前だけ見てると兄弟みたいな二人ですよね(笑)

ところで、一番最後の書き下ろしの智哉くんの引越しを手伝いに来た社長と智里の、「業者泣かせの大量本運び」とか「しかも箱は大きめサイズだ恐るべし」って台詞、もしや作者さんご自身の経験談ですか?なんだかそんな気がしてそんな小ネタでもまた笑ってしまいました。
本が大量にあると引越しは大変だねって事でうちも今回どれだけ捨てたか……(笑)

最後のサービスカット、後ろのページからちょうど4ページ目の智里の色っぽい顔が大好きです。

ところで問題の社長さん、この話の中では一向に誰ともラブモードには発展しませんでしたがお相手はいるのかしら?
それともあんがい智里狙いだったりするのかなぁなんて気になる部分もいっぱいの一冊です。
次回はぜひ、SMネタも絵でお願いしたいなんて…(←そこかよ!!)

表紙の画が…画が7&Yにしか無かったので思わずスキャンしてしまいましたが、ま、まずい?(画クリックで大きい物が見られます)

...

社長と私

社長と私
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社長と私

Comments:2

秋月 05-09-12 (月) 23:14

Juraさんこんばんは!
智里と智哉の、ラブラブじゃないの!?どーなの!?というもどかしくも微笑ましい関係がツボに入ったのはいうまでもないんですが、社長のどこにあるのだかわからないスタンスもまたツボで。
> お相手はいるのかしら?
どうなんでしょう、いるんでしょうかね? ふっと物騒に「こっちが×してやろうか」とか言っちゃうのにビクッとしました(笑) 一応伏せ字にしてみました…。

このシリーズはこれで終わりなんでしょうかね? 色々気になりますねぇ…。

Jura 05-09-12 (月) 23:56

秋月さんこんばんは
>智里と智哉の、ラブラブじゃないの!?どーなの!?
そうそう、本当にそんな感じでしたよね、えーいはっきりせんかいっ!!と言ってしまいたくなる様な(笑)
でも、なんだかんだ言いながらお互い特別な関係である事だけは確かな気がします。

>ふっと物騒に「こっちが×してやろうか」とか言っちゃうのにビクッとしました(笑)

え?って感じの事いってるところありましたね。 え?そんな事言っちゃっていいのというかなんと言うか。すごく気になります。

>このシリーズはこれで終わりなんでしょうかね?

どうなんでしょうね、出来れば続き出て欲しいなぁ
商業化されなくても同人誌でって事はあるかもしれません。

コメントもありがとうございました。

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『社長と私』

『社長と私』

 前原キャベツ
  オークラ出版 アクアコミックス (2005/08)

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社長と秘書とその愛人。オフィスを舞台にハイパーコメディ★同人誌描きさんらしく、巻末に描き下ろしが20Pある以外は初出は全て同人誌。
というわけで全く未知の作家さんですが、タイトルが「社長と私」で、スーツ着用、オヤジがいて、メガネキャラあり、というのが表紙から見てとれれば、それは買いでしょう。
そして秋月は大変楽しかったのでした。いやもう、ほんとに。

ACT.1
それは江藤智里(ちさと)が小川社長の秘書になる直前、24歳の出来事だった。
男同士でキスしているところを自社の社長に目撃された智里。いちいち平社員の顔まで覚えてないだろうとタカをくくっていた智里だが、後日、奇妙なめぐり合わせでなぜか社長秘書に抜擢されてしまった。しかも社長は智里の過去の男関係まで知っているらしいが……!
"社長"と"私"の出会い編。
上に「その愛人」と書いた愛人とは社長の愛人ではなく、秘書の智里の愛人です。智里には同い年の彼氏・上原智哉(ともや)がいるが、恋人ほど甘いつきあいではなく、セフレほど情のない関係でもない。でもやっぱり彼氏だよなあ…と1冊読んでいるうちに、すっかり大好きになってしまったこの二人。ちなみに社長さんもいいキャラで、1冊終わっても社長のセクシャリティはいまいち謎ですが、智里と智哉を邪魔するわけでもなく、大人の余裕なのか子供っぽい稚気なのかよくわからない魅力で周囲を巻き込んで遊んでいます。いつも楽しそうです。
ちなみに智里と社長には激辛マニアという共通点があり、味覚に関しては結託していますが、智里は突飛な行動をとる社長に振り回されています。そこがコメディなんですけど。

ACT.2
智里が社長秘書になって3年、専務から出世コースとしてN.Y.転勤を打診される。元々営業志望だった智里は、社長の元を離れることに迷いながらも異動を希望する。しかしその裏には思わぬたくらみがあった…!
智里が秘書になる前、派手に男遊びをしていた時代がありました。彼は社長や重役といった地位の年上の男を手玉にとり、あらゆる情報や弱みをつかむプロ。情報収集は趣味と実益を兼ね、性欲も満たされて大満足。わあ、なんてワルい男なんでしょう。智里のワルっぷりが楽しいです。そんな彼の決めゼリフ。

  俺を脅そうとするから こんな目に遭うんですよ
  ハハハ! わかりましたか?

ものすごく爽やかに笑ってます(笑)

しかし智里はオヤジ専でありながら元同級生の智哉とずっとつるんでいるわけですね。このあたりの事情は4話で明らかになります。
ちなみにこの回、最も可哀相だったのは智哉です。ラストで泣いてる智哉に、やっぱり智里は容赦なく笑ってます。ひどい…(笑)

ACT.3
小川社長とグループ会社の井山社長とは昔からの腐れ縁。くだらない勝負をけしかけては遊んでいるケンカ仲間。そんな二人が今回の勝負に選んだのは秘書対決! 何をさせられるかも知らないまま、智里は勝負会場へと向かうが…!
勝負の行方はさておいて(ええ、くだらないといえばくだらないので・笑)。
智里が秘書になって4年ということなので2話からは1年が経っているようです。何気なく智哉がいることにまず笑います。63Pの二人の夜のオフィスHが色っぽいというよりギャグにサービスなのでまた笑えます。そういう問題かよ!(笑)
そしていつも飄々として子供っぽくさえ見える社長がブラック社長になっているシーンがあり、ひゃあツボ! それに智哉の父親であるグループ会長・上原もまた腹黒いようでいて2話での情けない姿が瞼から消えないので面白い。

ACT.4
他人がイチャつくのを見てイラつく、智里はちょっと情緒不安定。恋人に甘えればいいのにとの社長の助言に「智哉は恋人じゃなくて遊び相手!」とはねつける。
グループ会長という偉大な父、自分とはちがって出来のいい兄弟。劣等感から逃れられない智哉もまた、ささいなことで智里と言い争ってしまうが…。
お互いに恋人同士ではなく遊び相手だと認識しているにも関わらず、傍からみれば充分に互いを好いているように思える智里と智哉。そんな彼らのなれそめと、智里の本音が聞けるごちそうさまな回。
それからやっぱり智哉が可哀相…。懲りないですねえ(笑)

ACT.5
外国にいた社長の従弟・克則が帰国し、小川社長は優秀な人材である克則を自社に入社させようとしていた。克則は社長のマンションに滞在しており、智里にご同類でしょ?と言って接近してくるが…。
ますますキャラに入れ込んでくる第5話。智里と智哉のあいだの雰囲気がとってもいい感じです。長いつきあいなので疲れてて会いたくないと智里は気軽に言うものの、電話口から返ってきた声に力がないのに気づいて、やっぱり会おうと言う。愛あればこそ! そしてそこに一役買ってる社長の心遣いがニクいんですけど…(笑)
克則のキャラは飄々としていて、社長と血族だ…!っていう感じで憎めません。
それにしても智里が社長にときめいちゃってるのが心配です。

ACT.5・5
智哉、コンプレックスの根源である実家をでるの巻。お引越しです。とはいえ智里と同居というわけではないです。
引越しの手伝いには社長も参加し、社長がめずらしく普通に格好いい(笑)
そしてサービスシーンが他の話よりも多めです。
「備えあれば憂いなし」 色々と備えてから言ってください智哉サン。やっぱり最後までヘタレでした(笑)

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