- 2005-09-24 (土) 9:23
- BL小説(作家名・あ行) | うえだ真由
清風荘という名の下宿屋の息子奥原直希(おくはらなおき)には好きな人がいた、8年もの長い間直希のうちで下宿をしてる麻賀玲司(あさか れいじ)だ、初めて会ったその日から優しいお兄さんだった玲司へ思慕が恋心に変わったのは直希にとってごく自然の事…。
しかし、その恋心は「2年くらい前から付き合っている人と結婚するつもり」だと言う玲司の言葉に突然終わりを告げる、他のげ下宿人や母と玲司の結婚を祝ったその夜、直希は同じ下宿人で玲司の弟涼司と寂しさを紛らわせるように肌を合わせてしまうのだけれど……。
主人公の直希は高校2年生、亡くなった父親がやっていた下宿屋を母と二人で切り盛りしてる親孝行息子。
なんかね、直希、すごく可愛いです。好きな人に勉強を教えてって側に寄れる口実を作ってみたりとか、もうずっと想っているのだけれど「男同士」だと言う事がネックになって想いをなかなか伝えられない、玲司は優しい人だから、自分の思いを無碍にするような事はしないだろうけれどもかといって受け入れてもらえるとも思えない、ならばいっそ弟の様な関係でもいいからと、玲司の側にいられる事を選ぶ直希。
しかしやっぱり玲司の結婚話はショックで自分が本当に玲司から「弟」の様にしか見られていなかったという現実を突き付けられて、みんなでお祝いをした夜に「ずっと前から好きだった、今は変わりでも良いから」といってくれた涼司と一夜を共にしてしまいます。
お互いどちらも双方の気持ちに浸け込んだ形で関係してしまったけれど、それは確かにその時点では狡い選択だったかもしれないけど直希にしてみたら、辛い気持ちを紛らわす事が出来、玲司への気持ちへも決着が付けられるはずで、涼司にとってもずっと好きだったナオを手に入れることが出来て、一時は兄の変わりだったとしてもこれから長いからいつかは自分を見てくれるだろうという思いもあって直希の事を抱いたのだと思うのですよね。
なのに、運命と言うものは時にもっと残酷な現実を用意しているもので、突然襲った玲司との本当の別れはそんな二人の関係を大きく揺り動かしてしまいます。
いや、もうこれこんなに哀しい話だったの?
二人の気持ち、特に直希を想う涼司の優しさがすごく哀しくて切なくて、合間にふっと笑いを誘うような二人の仲の良い兄弟みたいなやり取りも泣き笑いの状態で涙ぼろぼろ流しながら読んで、そりゃないよ玲司さん!と思わず玲司をせめてしまいそうになりました。
まさか、あの時最後まで関係してしまった事がこんなにも二人を苦しめる結果に繋がるなんて思いもよりませんでしたから……。
それでも、じんわり、じんわりと浸透してきた二人の想いはやがて、優しい涙へと変わります。
良かった、二人ともお互いを思いあう気持ちがあったから悲しみを乗り越えられたんだよね。
直希も今度こそ後悔しない恋愛して欲しいと思います、きっと彼なら大丈夫でしょう…。
「永遠に告げることなく散った恋 変わらぬその瞳(め)に やがて癒され」
あぁ、一つ字余りです、残念……。
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Comments:4
- リリカ 05-09-24 (土) 18:58
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こんにちは。
切なかったですね、誰もかれも。
直希と涼司、ふたりで玲司のお墓参りに行ってるでしょうか。>そりゃないよ玲司さん
Juraさん、優しいわ。
私は、腹が立って腹が立ってムッとしてました。
だから、よけいに涼司に感情移入しちゃったのかなぁ。いいお話でしたね。
- あすた 05-09-24 (土) 21:25
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こんばんわ
TBありがとうございました。
意外な展開でしたが、涼司の優しさや下宿人さんたちの思いやりとかが、じんわり縲怩ニ沁みてきて、癒されました。 - Jura 05-09-25 (日) 12:24
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リリカさんこんにちは
>切なかったですね、誰もかれも。本当に切なかったですね、誰もかれも…
玲司さんだって事故に合いたくてあったわけじゃないですしね縲彌nなので、誰も恨めないっていうか、怒りのもって行き場所が無い
って言うか、なんだかもう本当に切なかったです。なので想いが通じ合って本当によかったって思いました。
TB色々ありがとうございました。 - Jura 05-09-25 (日) 12:26
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あすたさんこんにちは
TBだけ先におくっちゃってごめんなさーい
みんなの優しさや思いやり本当に沁みてきましたね。切なくもあったけど、そういう意味ではすごく優しい
お話だったなと思います。
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- trackback from MOUSOBI 05-09-24 (土) 21:08
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やさしい告白
この本3日くらい前から読み始めてましたが、なかなか自分の中でエンジンがかからず、読むの中断しようかと思ってたのですが、よそさまのブログで、このあと怒涛の展開があることを知り、俄然意欲がわきました。(日本語変)
そうすると、あっちゅー間に読めちゃいました。
… - trackback from 小夜すがら 其ノ壱 05-09-25 (日) 0:05
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やさしい告白 うえだ真由
寮モノもいいけど、下宿屋さんもいいですね。
やさしい告白うえだ 真由 / うえだ 真由著成美堂出版 (2005.7)ISBN : 4415088813価格 : 500





