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働きません!【山田ユギ】

山田ユギさんお得意の年下攻め物

うーむこれも表紙だけ見たらとてもリーマン物って思えませんね、えぇっと実はこれも借り物でして、ただいま借り物消化月間(週間?)なんですね、実を言うとこれより先に借りてる小説とかもあって本来ならそっちから先に読むべきなのですが、こちらの「リーマンズコミックパック」(←単にスーツ姿の人たちが出てくる話が多いってだけなんですけどね(笑)後がつかえてる物でお先に消化させていただいてます。

あ、また本編の内容とは全く関係ない話でお茶を濁してしまった…(汗)
リーマンっても表紙の手前にいる方だって大学卒業したてだし、後ろにいるのはまだ大学生だしってことでルーキーくんだからリーマン物って言っていいのかどうか(笑)

出版社にやっと勤め先が決まったばかりの塩見、なのに入ったばかりの会社は社長が不渡りを出し倒産寸前その夜愚痴を零した相手池内に「嫁に来い」と迫られて塩見は大パニック。

入社してすぐに無職になってしまったと思ったら、同じ会社で勤めていた先輩社員の戸川に新しい会社を友人と立ち上げるからあんたも来ないと誘われて、念願の編集の仕事が出来る事になり喜ぶ塩見ですが。

「働きません!」ってタイトルからぷー太郎な話なのかと思ったのですが、どうも違うようです。入社したての会社は倒産するものの、やり手の先輩女子社員に会社を立ち上げるからうちを手伝わない?って誘われて、念願の編集の仕事…しかし、理想と現実はかけ離れている事が多いものです後輩の池内が塩見の就職先の社長(赤尾)との関係を色々と勘ぐって塩見の会社にバイトとして勤め始めて、自分より仕事が出来るところを見せ付けられて落ち込んじゃったりとなんだかもう七転八倒な塩見くんです(笑)。

それにしても、就職したと思ったら殆どそこの会社で働きもしないうちにその会社倒産だなんて不運ですね、実は私が以前付き合ってた人が入社したての会社で同じような目にあった事があります、あんときゃ私もえらい目に合いました、色々と(笑←笑い事じゃない!)

年下攻めってだけでなく個性的なキャラクターがわんさか出てます、戸川女子と一緒に会社を立ち上げた赤尾って男前でホモなお兄さん、戸川の元旦那で人気漫画家の坂巻とかもちろん戸川女子もそうですが、脇でちょい出のキャラなのになんかむちゃくちゃあくの強いのとかもいるしなぁ、塩見と池内二人主役なのに微妙に影薄くない?(笑)

働きませんってタイトルの割りにみんな必死で働いてるって言うところもなんだか笑えます、あ…でも赤尾は一応社長という肩書きなのに一番遊んでるっぽい(笑)
彼に遊ばれてるのが塩見と漫画家の坂巻です、戸川女子と赤尾と坂巻は大学の同級生って設定で 赤尾は大学時代から坂巻狙いだったて言うのがまた(笑)

なんか複雑な関係なのに一行にそう見えないのは赤尾能天気って感じの性格ゆえでしょうねぇ

書き下ろしの番外編は赤尾と坂巻の出会い、つまり二人の大学時代のエピとその後…
坂巻若い頃カッコいいじゃん。
この二人酔っ払った勢いでって感じですが、赤尾12年越しの悲願達成って、私この二人どっちが攻めでどっちが受け?ってすごく気になるんだけど。
見た目だと赤尾の方が受けっぽいけど……

…でも…

もしかして角刈り受けとか?(笑)

働きません
働きません/山田ユギ
bk1で見る→働きません!

Comments:2

秋月 05-10-20 (木) 6:16

Juraさんこんにちは。

>もしかして角刈り受けとか?(笑)
普通に赤尾が受けだと思ってたんですが、
ちょっと考えるとそれもアリですよね。
確かに坂巻若い頃カッコいいですよね何気に(笑)

一番オトコマエなのって戸川さんぽいですよね。
かなり複雑な関係な気もしますが、どろどろしないのは性格ですね、もう。
面白い3人です。

Jura 05-10-20 (木) 12:30

秋月さんこんにちは

赤尾ってたぶんどう見ても受けなんですけど、多分坂巻相手だと坂巻X赤尾なんだろうと思うんですね。
うん…多分(笑)
でも以外にありかな?ちょっと現在の坂巻受けは絵的にあれかなって気もするんですけど…(笑)
大学生の頃の坂巻なら角刈り受けも十分ありって事で。

>面白い3人です。

本当に個性的です、もう少し突っ込んでこの三人を見てみたい…。
コメント&TBありがとうございました。

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trackback from 月と凌霄花 05-10-20 (木) 6:11

『働きません!』

「働きません!」

山田ユギ
 徳間書店 キャラコミックス
 2002年02月

★★★☆

 念願の出版社に就職できたのもつかの間、わずか2ヶ月足らずで倒産の危機に。落ち込む新米編集者の塩見は、大学の後輩・池内に「シオちゃん、俺の嫁さんになってよ」と申し込まれる。顔もいいし金持ちだし、気も合うし頼れるいい奴だけれど、年下の男の嫁になれって?
 池内への返事は保留にしたまま、塩見は再就職までのつなぎのバイトに精を出す。新しく知り合う面々は個性的な顔ぶればかり、忙しく過ぎていく毎日のなか、二人の気持ちはすれ違ってまたくっついて-。
 ドタバタコメディ、脇役の濃さが半端じゃない。

◇男のプライドってやつです
 恋愛感情はもってない。よき友人として、これからもずっと続いていくと思っていた関係。とくれば『僕にだって縲怐xとベースは一緒。しかも脇役が濃いことにかけては『僕にだって縲怐xの上を行きます。
 気が強くて明るいかわいい子犬系の主人公・塩見と、ちょっとワイルドな雰囲気ただよう後輩・池内。池内が告白した恋心は、性格のゆえかどこか真実味に欠けていて、飄々とした落ち着き払った年下の男がちょいと小憎らしい。
 しかし、話が進むにつれて、池内はやっぱり年下らしくどこか憎めない、可愛さのようなものをもっていることが判明。見た目で損をしている一途な男だったんですね。あっ、けっこうツボです。塩見のことを手に入れたいともがいて、なかなか思うようにならないことに苛立って、本意じゃない挙措に及び、偽悪的にふるまう姿なんて、痛々しいというか憐れ。主人公の塩見に、早く応えてやりなよ!と思ってしまいました。一途だけど素直じゃない年下攻めに弱いです。
 塩見の気持ちも判らないではない。以前にもアヅマリの記事で書きましたが、男のプライドってやつです。守られてばかりじゃイヤだ、という。
 池内がまた恋愛に手馴れていそうで実は不器用なので、シオちゃんは働かなくていい、自分が養ってやるから、みたいなことを言ってしまって、いたく塩見のプライドを傷つけてしまう。べつに同性どうしであるに限らず、一方的な従属は対等な立ち位置でいたい者には屈辱なものです。とはいっても、この話ではそれほど深く掘り下げたりしないで、塩見が池内に対する気持ちをなんとなくながら自覚して、応えようとすることで展開していくのですが。

「ホントはちょっと嬉しかった
 …なんてウソ ホントは結構嬉しかった
  …ウソ ごめんウソ ホントは… すげぇ嬉しかった」

 塩見が最終的に池内に想いを告白するシーン。このセリフとかぶさって入るモノローグに「負け」という語があるんですが、恋愛は勝ち負けじゃないんだけど、でもやっぱり負けちゃってるのかもしれない。相手に全面降伏。それくらい、好きになってしまっているなら。
 いつもはふてぶてしいくらい自信に溢れてる池内が、塩見から好きだと言われて、見えないようにそっと、息をついているその表情。ずっと、余裕のあるふうに見せていて、勝ち戦をしていると見せていて、内心ではきっといつも不安だったんだろうな、と思う。恋愛は勝負じゃないけれど、運を天に任せるような、そんな博打な一面もあるから、簡単には安心できないものなんですよね。今日くっついても明日も一年先も変わらないとは限らないから。

◇またまた脇役が濃ゆいです
 全体に美味しいシーンが散らばっていて、どこを読んでも厭きさせない。塩見と池内の関係に主軸は一応置いてあると思うんですが、新しい会社の社長である赤尾はちょっといやだいぶヘンな人、塩見を拾ってくれた元の会社の先輩・戸川はややスパルタン、それに塩見のバイト先である人気漫画家の坂巻の強面ながら純情そうなのとか、とにかくどこを読んでも濃ゆい。
 この濃い脇の中でいちばんまともというか、いい人なのは実は坂巻さんですよねたぶん。そして全体のなかでもっとも純情なのもこの人だと思います。

 ずっと変わらずにはいられなかった、坂巻&戸川元夫婦。でも離婚後も友情は継続しています。ずっと変わらずあった友情のなかで、やはりずっと抱きつづけてきた(らしい)感情。ヘンな人赤尾はただヘンな人じゃなかったみたいです。描き下ろし「おまけまんが」は妙にくすぐられます。
 今後、どうなるのだかという興味を非常にそそられてしまうんですが、きっと本質はこのまま変わらないのだろう、と思わせる、何か永続的な情をうかがわせる話でした。

 タイトルの「働きません!」はむしろ「お仕事しよう!」とか「働きたい!」って感じなんですけどね。

 最後に思い出したのでちょっと付加。
 冒頭で会社を潰して夜逃げした社長。無精髭でやつれてもいい男でした。彼の再生物語なんてちょっと見てみたいかも。

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