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スクランブル 上 下

表紙のさわやか縲怩ネ雰囲気とは打って変わって内容はドロドロな愛憎交じりの奪い合いでした。
よくよく考えたらタイトルも「スクランブル(Scramble=争い、奪い合い)」だもんな、むむ…。

フリーターXリーマンの年下攻め年齢差7歳ってカップリング。

主人公のキタジは19歳で恋愛未経験、工務店のバイトをしながら素敵な出会いを夢見てたりする、多分…いまどきの若者(笑)
その工務店に勤める社内では唯一20代の上司白石。

言動はとても軽い白石の事を最初は嫌いだとか思っていたキタジ、しかし、飲みに誘われたり色々している内にどうやら白石にはあまり人には言いたくない過去を持っているようだと気づき初めて、少しずつ過去がわかるにつれ白石の事が気になって仕方なくなってきてって感じの流れなんです。

これだけだと単にちょっと年の差のある年下攻めなんですけども、ここに白石に惚れちゃった女性、広(ひろむ@白石と同じ年)が絡み、その上もう一人芥川って男が「俺、ゲイなんだ」とキタジにモーションかけてって感じで、どんどん混戦を極めて行くのですよ。

キタジは最初年上の女(ひと)広狙いだった、で白石はそんなキタジを応援する立場だった、しかし広は頼りない年下のアルバイターのキタジよりも仕事の出来るだろうイケメン白石の方に熱烈アタック!

白石はその気は無いし、キタジのこともあるしでかなり消極的、しかし白石が広との関係に消極的なのはそれだけが理由ではないのです、実は白石はバツイチくんなんですが、昔の奥さんとの間に色々ありすぎて恋愛恐怖症(と言うより女性恐怖症に近いかも)みたいな感じなんですね。

まぁこのあたりは良くありがちネタって感じもしないでもない、しかし、広さん、熱烈アタックは良いけどなんだか行動が積極的過ぎるってか行き過ぎてる…どうやら広の積極的な行動の裏には芥川の存在が絡んでいるようだとわかってきて、そこからがまた…いやいやもうこれはもうなんと言っていいのやら…。

実は芥川の「ゲイなんだ」と言うのは自分の素性をごまかすための真っ赤な嘘、芥川は恐ろしい男でした、白石の前妻とも絡んでいて白石を逆恨みしてるんですよね、広もなんだかちょっとらりってるっぽいとか思ってたら自分の復讐劇を成功させるために芥川に薬盛られてた…って感じで、最後にはもしや殺傷事件にまで発展(いや実際にキタジ芥川に腕を包丁で切られて怪我してるし…白石ももうちょっと警察来るの遅かったら殺されてたかも)

4人の関係を混戦させた首謀者である芥川が、正気に戻った広の通報で駆けつけた警察に逮捕されるというところでとりあえずは丸く収まるのですが、でもこれ絶対それぞれの心に後々まで残るだろう深い傷を負わせる事件になったように感じて、私は素直にめでたし、めでたしとは思えなかったです。

その後にあった書き下ろしの「スクランブル Special ACT」ではそんな修羅場を乗り越えてめでたくカップルになったキタジと白石のその後、まあ仲良くやってるみたいで良かったねって感じでした。

下巻にはもう一つ同時収録で「愛のバカやろう」って双子物の話もあります、これも結構混戦模様…^^;)
作者さん混戦好きなんでしょうかね?

スクランブル 上 スクランブル 下
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bk1で見る→スクランブル(海王社コミックス) 全2巻

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