Home > BL小説(作家名・な行) | 中原一也 > 愛してないと云ってくれ【中原一也/illust奈良千春】

愛してないと云ってくれ【中原一也/illust奈良千春】

初の「な」行作家さんレビューだ!
ってことで初中原作品です、昔あった某テレビ番組を彷彿とさせるタイトルですね、俳優さんが好きで毎週みてました、そういえば手話をならう切欠になった番組だったような気も……それでなのか脳内で勝手にタイトルのはじめが「愛してる」に変換されてしまうのですけれど。

他にも数点所持している中原作品のなかで最初にこれを選んでしまったのはひとえに奈良さん挿絵だったからです、うん。見た目から入ってしまうやつですいません。

労働者街のど真ん中に位置する診療所の若き外科医坂下晴紀(さかした はるき)の診療所では街の荒くれ労働者たちが毎日のようにたむろしてる少し訳ありの診療所なのです。
日雇い労働者たちばかりが集まる診療所には何時もジリ貧なんですね、患者にお金が無いから。診察代をツケにしていたりしてなかなかお金が入ってこない。
坂下は今まで自分がやってきた医療には自分の本当にやりたい事が無いと自分の居場所を求めて親の反対を押し切って労働者街にたどり着いて、「掃き溜めに鶴」とか言われながらそれでも荒くれたちに負けずに貧乏で苦しいながらも楽しく(?)生活しているわけです。

そんな中でその街の荒くれたちも一目置く斑目幸司(まだらめ こうじ)と言う男がいていつも坂下の診療所に顔を見せにやってくるのですが、この斑目どこと無く訳ありで……。

この作品、なんだか妙に笑わせていただきました。
ボーイズラブとかメンズラブとか綺麗どころが集まったおしゃれな世界ではなくてやたらおっさんくさい作品だったなぁ…なんて(笑

だって攻めの斑目がほんとエロオヤジなんですよ縲鰀
見た目綺麗で中身がエロオヤジって言うのはよく出てきますが(ぇ?)
言ってることからやってる事すべてにおいてエロオヤジって言うのはあまりいないんじゃないかと…。

言動ひとつひとつが呆れるというか笑えるというか
何度よみながら
斑目、あんたって……orz
と脱力したか(笑)

彼の台詞の中でも私が一番噴出してしまったのはここ!

「先生、好きなんだ。あいつに渡したくない。あんたを、愛してる

同時収録の続編「根無し草狂想曲」の中で出てくる斑目の台詞なんですけど……何よ、いい台詞じゃないって思うでしょ?うん、そうなんですこの台詞だけだったら普通の愛の告白なんですよ。相手が普段からまじめな方なら……でもね、何しろ斑目普段はただのエロオヤジだから…

「じゃぁ、先っちょだけでいいから、挿れてもいいだろ?先生のもいじってやるから」
なんてせまったり。

「先生を思うと股間が熱病にかかったみたいになるんだ。これは間違いなくマラリアだなマ○だけにマラリ……」
なんていつも言ってて坂下にメスを投げられてるような人なんですよ

それがいきなりマジになられて突然「愛してる」とか言われても…

いや、まじめなシーンなんですよ、心臓病の祖母のフサを助けようとして坂下が斑目の腹違いの弟の所に行こうとするのを斑目が気づき「行くな!」と止めに入る山場ともいえるシリアスシーンとも言えるとは思うのですが。

でもね?

愛してる……

……ですよ?

ぶはっ!!似合わね縲懊€懊€怐I!(大・爆・笑!!!)

なんかね、云ってるシーンがシーンだし相手が斑目なだけに…言葉に信憑性が薄いって言うか……(笑)

いや、もちろん斑目が坂下の事をすごく気に入ってて、坂下も斑目を好きなんだろうって事はそれまでの言動ではっきりしているので突然の愛の告白と言うわけではないのもわかるんですけどね縲怐B

ただ、私この作品に限らず、BL物の作品を読んでいるとBLの攻め様は(時に受け男子くんも)なんで、こんなにも簡単に「愛してる」って言うのかな?と日々思っているわけですよ。あまりにも簡単に使われるのでこの言葉自体が軽々しく感じるのですね。
でも「愛してる」って一言でこんなに笑わせてもらったの初めてです……いやん中原さんファンの方ごめんなさい、許して、だってまじめに言ってるんだって思うと思えば思うほどおかしくなっちゃって…。
坂下と斑目のやり取りで「やめてください、おやっさん」「何を言う、平治…」にも受けたけど。私にはこっちの方が笑えました。本当にもう、この人ほどこの台詞が似合わない人も居ないだろうってくらい受けちゃったの!斑目普段の行い悪すぎ(あ、いやっ!許して、ぶたないでっ!)

私がこの話の中で好きだったのは坂下の祖母フサの存在
矍鑠としていて強くて優しくて孫の晴紀の一番の理解者で、身内として晴紀を愛してるのが文脈から痛いほど伝わってきます。

坂下がフサの心臓病を盾に取られて金を工面してくれるとか病院を世話するとか言われて斑目の腹違いの弟の所に行く決心をし、それをフサや荒くれの日雇い労働者たちが止めに入る件のシーンでは目頭が熱くなりました。

金は無くても本当に自分を必要としてくれる人たちのところにいるのがやっぱり一番幸せなのだと、そんな風にも思わせてくれる大事なシーンだと思います。

日雇い労働者やってる斑目が実は外科医でしかも心臓外科専門なんて言うのは、ちょっとばかし都合の良すぎる展開という気もしないでもないのですが、でも彼が居なかったら話成り立ちませんし、斑目も時にはただのエロオヤジでないところをちゃんと見せておかないと。ね?(笑)

斑目の外科医としてのテクにもあっちのテクにもメロメロって感じの坂下ですが、今後も、度々彼の事をエロオヤジとか愚弄しつつ、でも抗えず。もっとメロメロにされてしまいそうな雰囲気です。

所で、私この斑目さんの腹違いの弟の克幸の方が妙に気になるんですけど、彼を主人公にして話を書くって言う様な事はないのですかね?(笑)もちろんヤクザもので(笑)
やや、別にただの当て馬でも良いんだけど、今回はあまり出張って来なかったから、もしもこれの続編なんかでたりしたら今度は坂下の事をあきらめ切れない彼が二人の邪魔をしに来るとかでもっと登場してくれないかなぁなんて思ってみたり(笑)

それにしてもシャレード文庫さんって表紙の折込部分(っていうのかな?)毎回あのシーンを抜粋するのはやめて欲しいと思います。なにあれ、色気を売り物にするための戦略?
だったら今回はちょっとしっぱ……ドカッ、バコ!ゴフッ……(以下、強制自粛)

愛してないと云ってくれ (シャレード文庫)
著者/訳者:中原 一也
出版社:二見書房( 2006-04-28 )
定価:¥ 600
文庫
ISBN-10 : 4576060511
ISBN-13 : 9784576060514

Comments:12

aya-me 06-05-23 (火) 22:05

Juraさんこんばんは縲怐B
TB返しに参りました。
笑っちゃだめですよ、笑っちゃ…ププw
くはは、似合わないー!
斑目の弟にも(予定は無いけど)続編でこのセリフを
言っていただいて世界一似合わない兄弟を
目指して欲しいものですw

中原作品で見た目も中身もエロオヤジなら
「愛とバクダン」の竜崎や、
「タイムリミット」の夏目などがいますので
ぜひ一読をw

それではまたお邪魔します縲怐B

Jura 06-05-23 (火) 22:21

aya-meさんこんばんは
ダメだって言いながら笑っているのは誰ですか!!(笑)
だって世界一似合わないでしょうが、この方の「愛してる」って!(^^:)
ねぇ、兄弟でね、二人そろって「愛してる」 
腐腐…。

「愛とバクダン」は2冊とも購入済なのでそちらもまた機会を見つけて読みたいと思います。

コメント&TBありがとうございました
では!!

あけみ 06-05-23 (火) 23:09

こんばんは、Juraさん。

ホントオヤジ全開でしたね、斑目。
でも、それがいやらしくなくて。
まぁ、「愛してる」が似合わないのは目をつぶることにして。笑
だから「愛してないと云ってくれ」なのか?
う縲怩゙、いまだに謎な題名なんですよね。

「愛とバクダン」は読みましたが、続編はまだなんですよね。
「タイムリミット」は積読の山の中にあったはず。
読まなくては縲怐I

TBありがとうございました。

秋月 06-05-23 (火) 23:11

Juraさん、こんばんは。コメント&TBありがとうございました縲怐B

いやちがうんですよ、斑目が「愛してる」なんて言うと、似合わないと思うでしょ?
そうなんですよ、似合わないんですよ。でもその似合わなさが、きっと作者の狙いなんですよ、…笑わせようという(爆)

なんて深読みしすぎかしら?

>それにしてもシャレード文庫さんって表紙の折込部分…

やめてほしいですよね! 裏表紙のあらすじも、一部カラーで大きな文字じゃないですか、あそこも恥ずかしいセリフ入れるのやめてほしいですよね。目立つから。
最近は、そうでもなくなったかな縲怩ニ思いますが…。

克幸の登場がちょっと中途半端な感じがするので、克幸弟編、読みたいですよね縲怐Bでもかなり坂下と斑目(幸司のほう)にも出張ってもらいたい!
斑目エロトーク、もっと読みたいんです(笑)

Jura 06-05-24 (水) 0:37

あけみさんこんばんは
エロオヤジパワー炸裂なお話でした。
ここまでオヤジくさいのはあまり無いんじゃないかな縲怩ネんてほど。

いやん、斑目あなたの「愛してる」似合わないから「愛してないって云ってくれ」たほうが良い……って感じですか(笑)

この一言読んだとき思ったのですよね、何だよ…「愛してる」って云ってるジャン!なんて。

私も愛とバクダンシリーズを読んでみたいと思ってます。
コメント&TBありがとうございました

Jura 06-05-24 (水) 0:44

秋月さんこんばんは!

>でもその似合わなさが、きっと作者の狙いなんですよ…

わはは!
私も実はね、思ったのです「ね、狙い?ねらってんの中原さん!?」って、あまりにも似合わない台詞なものだから。

で…その狙通り嵌っちゃって大笑いですよ、私(笑)

>セリフ入れるのやめてほしいですよね。目立つから。

ねぇやめて欲しいですよね、表紙開くときどきどきします私、なんだかな縲怩チて台詞ばっかりだったりするんだもん、特に今回は…先っちょ発言だったし(笑

克幸はちょっと中途半端でしたよね、あれ?ってなんだか引き際もあっさりしすぎていた気がしたので続編希望です。もちろん斑目のエロオヤジ振りも健在で、坂下くんはエロ可愛くでお願いします。

読者カードださなきゃ

コメント&TBありがとうございました

あすた 06-05-24 (水) 0:51

こんばんわ。
コメントTBありがとうございました。

な行作家デビュー(?)おめでとうございます。

克幸は、なかなかいいキャラだったのに、あれだけで終わってしまうのが、残念でした。
あの街に引っ越してきて、二人の邪魔をするとか、傷心の克行を、部下(?)がなぐさめるとか、色んな方向に持っていけそうだな縲怩ニ、妄想炸裂です♪

Jura 06-05-24 (水) 1:09

あすたさんこんばんは

克幸は、ほんとあれだけで終わって欲しくなキャラですよね、もっと色々彼のネタで話を発展させて欲しいです。もったいないので。

>傷心の克幸を、部下(?)がなぐさめるとか、

あ、それいいかも!
いやん、いま、私一瞬「部下x克幸」で考えちゃった、彼はどう見ても受けじゃないだろう(笑)
でも色々妄想できそうでしばらく楽しめそう

コメント&TBありがとうございました
ではでは!

櫻井サクラ 06-05-24 (水) 8:37

おはようございます、Juraさん。
TB、コメントありがとうございました!
削除しておきましたよ縲怐Aご安心を。

中原作品デビューおめでとうございます縲怐B
皆さん、色々お薦めが出てますのでそれ以外で「覗く瞳、濡れる心」を!
絵師が室上ハルさんなのもGOODです。
私もそのうち感想書き直そうと思ってます。

おっさん大好きなのでこのおっさん臭さは大好物でしたよん。
斑目大好き!感想でも斑目絶賛したかったのだけど、それに比例してエロ用語が増えるのが難点でして・・・控えさせていただきました。
でも、大好き!

だは、また!

Jura 06-05-24 (水) 9:06

おはようございますサクラさん、何時も早いですね縲怐B

削除ありがとうございます、押してたのに間違えてもう一度押してしまったみたいです、度々すいません…orz

斑目は私も好きですよvv
エロオヤジなのに、ちゃんと締めるところは締めてくれて、ねぇ(笑)
坂下がめろめろになっちゃうのも判る気がするし。腐腐
後はあのエロエロな発言をもう少し控えてくれたら(でも控えたら斑目ではなくなっちゃいそうですけど^^;)
お勧め作品ありがとうございました、今度チェックしてみます!
コメント&TBありがとうございました。

suzuya 06-05-25 (木) 1:09

こんばんは縲怐AJuraさん。

いやぁ、笑いましたね、この作品。
斑目のエロオヤジっぷりが見事でした。

ふだんおちゃらけた人が真面目に「愛」を語ると、普通だと感動したりするんですが、今回はJuraさんのおっしゃるとおり、何故か笑えました。

あれぇ?(笑)

斑目の実は「ゴッドハンド」という設定はちょっと出来過ぎとも思えましたが、それがなければ只のエロいおっさんで終わってしまうので、それはそれでBLのお約束でオッケーだと思いました。

TBいただいて帰りますねv
ありがとうございました縲怐I

Jura 06-05-25 (木) 8:37

suzuyaさんこんにちは

>ふだんおちゃらけた人が真面目に「愛」を語ると、普通だと感動したりするんですが、

そうそう、そうなんですよね、普段はおちゃらけててもまじめなシーンになると、あら…シリアスも似合うじゃない?って思うタイプの人居ますよね、でも斑目さんの場合シリアスもギャグでした、あとでまた読み返してみたら青○シーンでの台詞でしたね、あの「愛してる」は……(笑)

皆さん異口同音で斑目のエロオヤジっぷりを賞賛してますけど、ほんと楽しい作品でした。
あそこまでエロイとある意味潔いかも(笑)

斑目ゴットハンド説(?)
確かにあれが無いとただのエロオヤジですね(笑)
なので私もあれはあれでOKかな?と思ってます。
コメント&TBありがとうございました
では!

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:7

Trackback URL for this entry
http://kotonone.info/archives/232/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
愛してないと云ってくれ【中原一也/illust奈良千春】 from 詞の音
trackback from ゲイ&腐男子のBL読書ブログ 06-05-23 (火) 22:05

『愛してないと云ってくれ』/中原一也(奈良千春)

約一ヶ月半ぶりの中原さん感想です。
好きな作家さんの新刊が2ヶ月連続で
出版されるのはありがたいですね。
濫作になると面白くないジレンマもありますが…。

さて、今回はガテンオヤジ×医者。
しかも挿絵は奈良さんですもの、
読まぬわけには、書かぬわけにはゆきませぬ。

ってことで早速ネタバレな感想です。

trackback from 月と凌霄花 06-05-23 (火) 23:05

『愛してないと云ってくれ』

愛してないと云ってくれ

 中原一也/奈良千春
  二見書房シャレード文庫 2006.04
中原さんの本を読むのは三作めなのですが、事件テイストかヤクザが出てくるなどちょっとアングラちっくな作品がお得意なのでしょうか。本作は金欠で困窮している青年医師と、日雇い労働者のリーダー格で存在感のある男の話。ストーリーはシリアスと、時に下ネタも辞さないコミカルさを織り交ぜて進み、テンポもよくて読みやすく面白いのですが、気を抜くとアラ大変。

「やめてください、おやっさん……っ!」

電車のなかで読んでいた私、噴き出さないようにするのに精一杯でした。

日雇い労働者の集まる街で診療所をしている29歳の青年医師・坂下晴紀は、黒縁メガネにぼさぼさの頭、染みのついた白衣姿と冴えない格好ながら、患者といえば屈強で荒くれなオヤジどもばかりのなか、ひるまず日々奮闘している。そんな威勢のいい坂下を、労働者のリーダー格である三十代半ばほどの斑目幸司は気に入り、時にセクハラまがいのちょっかいをかけていた。

というお話の筋からしてコメディ色は強いのですが、しかしこれがなかなかほろりとさせるんですよー。二人の仲が進展するきっかけとなったのは、坂下のことを息子のように思って診療所を訪ねてくるホームレスの「おっちゃん」が病気になってしまったからでした。
このおっちゃんが、すごくいい味を出している。お酒と甘いものが好きで、羊羹を持って、前歯がないから「しゃかしたしぇんしぇ縲怐vと読んで坂下のことを慕ってくれる。なんだかとっても愛すべきおっちゃんが腹が痛いと苦みだし、肝硬変らしいと見当はついても、坂下の診療所ではどうすることもできない。きちんとした病院にかかるよう説得しても、おっちゃんは「入院しゅるとしぇんしぇ縲怩ノも会えんし」と言ってきかない。人情ものに弱いんですよ…、思わずほろりときてしまいました。
坂下はおっちゃんの家族を捜すことにしますが、斑目は家族に温かく受け入れてもらえることは限らないこの街の厳しい現実を知っているから、無駄だと言って坂下を諦めさせようとする。そのときにハズみで、ひと晩相手したら協力するという流れになってしまうわけですね。斑目はじつはかなり本気で坂下のことを可愛いと思っているのですが、その気持ちが坂下には伝わっていない。坂下はおっちゃんの家族に会いに行くものの冷たい言葉を浴びせられ、とぼとぼと帰ってくる羽目になる。迎えた斑目に「馬鹿な奴だと笑いに来たんですか?」と自嘲して見せると、馬鹿だとは肯定されるのですが、「俺はそういう奴は嫌いじゃないぞ」と慰められる。強姦まがいとはいえ抱かれた後で、優しい言葉、斑目を意識し始めるきっかけとなるのですが、そこで恋愛に突入できるわけでもなかった。おっちゃんの病気はどんどん進行していきます。そして、それに絡んだトラブルも勃発し、坂下は狙われ、一時的に身を隠さねばならない状況に追い込まれる。
襲撃者のことを探ってくれていた日雇い仲間の双葉が襲われ、大怪我を負ってしまいます。坂下自身もその前に襲われて利き手を捻っており、とてもまともに処置できる状態ではない。さあ困った…、そこで現れた救いの手は「ゴッド・ハンド」。神の手と讃えられた伝説の外科医の手でした。じつは斑目はドロップアウトした医者だった…という展開になるにつれ、話はだんだんおかしくなっていく。いや、おかしいって面白いって意味ですよ?
最初からおかしいといえばおかしいんですが(労働者街の医者)、だんだん話のスケールが奇妙な方向へ広がっていくんです。伝説のゴッド・ハンド。続編では斑目の腹違いの弟(ヤクザの若頭)が登場して坂下を連れて行こうとする。坂下を連れて行かない代わりに、ある条件を出す…、よくもこうまで突拍子もない展開に(笑) きちんとした医療施設ではないところで現役ではない医者が難易度の高い心臓の手術を…という下りには、「ええ…っ、そ、そんなことしちゃっていいの!?」と思わず心配に(笑)

斑目と坂下の恋の進展は、いささか理由が弱いような気がしましたが、この作品は美人強気受けと謎も多いオッサン攻めのやりとりを楽しむお話ですね。まあ、坂下が斑目に惹かれたのは伝説の医師への尊敬(…あるのか?)だけではなく、お互いに医療従事者としての理想と現実のギャップに悩んだ者同士という共通点はあると思います。ほとんどそのようなシリアスさは感じさせませんが。
主役二人の攻防戦とともに、個性の強い脇役たち(マグロ漁船経験者の双葉くんとか、博多弁(?)でしゃっしゃっと喋る祖母・フサさん。おっちゃんもよかった)も楽しめる一冊。
今ひとつ疑問だったのが、タイトル「愛してないと云ってくれ」というのは、どういう意味だったんでしょう。素敵なタイトルだと思うんですけど、タイトルだけ見るとまるで悲恋シリアスもののようですよね。フタを開けてみるとかなり愉快なコメディだったのでちょっとびっくりしました。

最後に、すごく笑わせてもらった、斑目のセリフ。

「先生の中は、天国だ。俺の愚息が、昇天したがってる」

trackback from BLな毎日 06-05-23 (火) 23:11

愛してないと云ってくれ

愛してないと云ってくれ中原 一也 / 奈良 千春 二見書房 2006-04-28by G-Toolsbk1絵師さん買いなんですが、お話も面白かった。またまたチョイワルオヤジが、いい仕事してます。

大きな病院の息子として育った坂下晴紀は、利益主義の父や兄たちに反発し、また勤めていた病…

trackback from MOUSOBI@ボーイズラブダイアリー 06-05-24 (水) 0:53

愛してないと云ってくれ

斑目っていう苗字、セクピス以外ではじめて見ました。
わりにポピュラーな苗字なのでしょうか。

じゃ、なかった!「げんしけん」もだった。
ウッカリ!
やっぱポピュラーなんですね。きっと。

医者もの読みてーなーと思って、買いました。

「愛してないと云って….

trackback from 櫻井サクラの日々徒然・BL編 06-05-24 (水) 8:23

愛してないと云ってくれ(中原 一也/奈良 千春)

発売を楽しみにしていたくせに、10日以上も放置してしまいました・・・激しく後悔しております。昨日の純情路線から一転、ハードテイストのアウトローな医療ものです。設定、キャラとも思いっきりど真ん中ストライクで萌えツボ刺激しまくり。笑って泣いて、ちゃんと感動させ..

trackback from plastic-paradise 06-05-25 (木) 1:01

愛してないと云ってくれ

【愛してないと云ってくれ】
中原一也 / 奈良千春
(シャレード文庫)

「実はね、俺一回使わせてもらったことがあるんですよ。
 風邪引いて先生に診てもらった時に躰触られて、
勃っちゃったんですよねぇ。
 俺たちと違ってインテリさんは手がきれいだから
 『あの手で扱いてもらえたら』なんて」

「俺なんか毎晩だ。俺の先生は淫乱だぞ」

「俺は純情路線でいきました」

【あらすじ】
日雇い労働者の集まる街で診療所を経営している青年医師・坂下。彼らのリーダー格の斑目は、屈強な男たち相手に一歩も譲らず日々奮闘している坂下を気に入り、なにかとちょっかいをかけていた。ある日、坂下と仲の良い日雇いのおっちゃんが肝硬変を患っていることが発覚。家族に知らせて手術を受けるよう説得してもらおうと考える坂下を、この街の現実を知る斑目は無駄だと一蹴する。坂下を諦めさせるため躰と情報を引き替えにならおっちゃんの住所を教えてもいいと条件を出す斑目。自分の本気を示すために坂下は斑目に抱かれることになり。

愛してないと云ってくれ中原 一也, 奈良 千春 / 二見書房(2006/04/28)Amazonランキング:位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog

【ココがツボ!】
 というわけで、「ドクターだってお好きでしょ?」第一弾は中原一也さんの「愛してないと云ってくれ」です。

 中原さんの作品、オヤジ萌えがツボであるにもかかわらず、「あともう一息でっ…!」というところで、微妙にツボを外されてしまうような印象があったんですけど、今回のこの「愛してないと云ってくれ」は、ようやく私のツボにぴったりとハマってくれたような気がします(小躍り)

 これも「白衣マジック」?(笑)

 この作品は日雇い労働者の中で奮闘する「掃き溜めの鶴」もとい「掃き溜めの軍鶏」(鶴のように綺麗だけど、軍鶏のように獰猛ということらしい/笑)青年医師・坂下。その坂下を気に入って何かとちょっかいをかけてくる逞しく男らしい斑目との恋の物語ですが。この斑目のオヤジ臭さとセクハラ口調が、どうにも私のツボで…!

 だって、オヤジ特有のエロい冗談を
いかにも女にだらしなさそうな
フェロモン垂れ流し系の男前が軽く口にするだけで、なんかこう、周りの気温が2縲怩R度上がりそうな気がしませんか?こういうのに弱いんです、私。

 坂下も同様、真面目に勤務医をしている頃には絶対関わりを持つことのなかった斑目みたいなタイプには、やはりなんやかんやと言いつつも、惹かれずにいられなかったのだと思うのです。

 こういう下品なセクハラ口調って、嫌なおっさんにやられたら、ものすっごく抵抗があるって言うか、すごく気持ち悪いというか不愉快になりますよね、でも、それを文句を垂れつつも許してる坂下はやっぱり斑目のことを憎からず思っていたのではないかと。

 というわけでネタバレありの感想は以下です縲彌n

無料ホームページ

trackback from B-Life.SS 06-05-26 (金) 1:32

[BLS]愛してないと云ってくれ

中原一也&奈良千春(二見書房シャレード文庫) きっとほどんどの方がこのタイトルで某ドラマを思い出したと思います。しかしそれ以上に驚いたのは我がパソコンの漢字辞書だった・・・。タイトルを入力しようと「あいしてないと」とタイプして変換をしたら「…

Home > BL小説(作家名・な行) | 中原一也 > 愛してないと云ってくれ【中原一也/illust奈良千春】

Tag Cloud
Search
Bookmarks
Profile
Others
ba3.gif fujyobana_gray.gif

img302_blbana_s.gif

あわせて読みたいブログパーツ

Meta
Feeds

Return to page top