- 2006-06-22 (木) 10:50
- BL小説(作家名・あ行) | 伊郷ルウ
2冊目の伊郷さんです、今回これを読んでみて作者様のお名前が伊藤さんではなく伊郷ルウさんであることにやっと気がつきました、うえーん今まで間違っていてごめんなさい。
しかし、今うちのスクリプトちょっと調子悪くてあ行とか行のサブカテゴリー欄がまったく弄れない状態のですよ、なのでお名前を修正する事が出来ませんごめんなさい。
なんとか修正する方法を発見、で名前の修正させていただきました。
とそれは置いといて作品のご紹介です。
主人公の真田路也(さなだ みちや)は同性しか恋愛対象として見られないと言う事意外にも少し変った性癖の持ち主でした、それはセックスの時に両腕を縛られ、それだけでなく乳首に強く歯をたてられなければ達する事が出来ないというどこか被虐めいた嗜好の持ち主だったのです。
そんな特異な性癖を他人にはおいそれという事が出来ずずっと特定の恋人を作らないで過ごしていた路也ですが、ある日自分の勤める食品会社のパッケージデザインを担当する若きデザイナーの顔を見て愕然とします。
実は路也とその男は初対面ではありませんでした、広瀬誠一(ひろせ せいいち)と名乗るその男は、以前出張で札幌に行ったとき地元のバーでバーテンダーのアルバイトをやっていて、路也から彼に声をかけ一度だけ関係を持った事のある相手だったのです、しかし、行きずりの関係と頭では割り切りながらも路也はその時自分の嗜好を満たしてくれるセックスをしてくれた彼の事を毎夜夢に見てしまうほどに忘れられないでいたのですね。
プレゼン終了後誠一に「以前逢ったことがありますよね」と声を掛けられた路也ですがゲイである事や特異な性癖が他にばれてしまう事を恐れ保身に入り「お会いするのは初めてですよ」などとそ知らぬふりをしてしまう。
しかし、誠一の方はそれでは納得がいかずに路也の会社に電話をかけロビーに呼び出して路也が自分を知らない振りをした理由を問いただそうとします。
会社その話をしての過去の関係を知られる事をおそれた路也は仕方無しに仕事が終わってから誠一の住む部屋へと……。
路也はそこで誠一の気持ちを聞かされます、実は誠一もずっと路也と過ごしたあの夜の事を忘れられなかったのだと。
本来なら嬉しいだろうその告白ですがそれを素直に喜べない路也は「あなたは行きずりの遊び相手」だったと誠一を突っぱねるのです。
ずっと想い続けていた人に冷たくあしらわれた誠一は激怒し、今までの穏やかさは影を潜め獰猛な野獣へと豹変です。
若いですね彼縲恍俣ヒ猛進な感じ、仕事に関してもかなりまじめなんですよ。
しかし、このあたりの路也のとった行動っていうのは私にはいまひとつ理解不能。
だって誠一はずっと路也を想ってたのですよね。
すぐには受け入れられないという気持ちは判らなくもないのですがどうしてそこまで頑なに相手を傷つけてまで保身に走らなければならなかったのでしょうか?
結局それが元で「ばらすぞと」脅されて躯だけの関係になってしまうのってなんだか違う気がするんですよね。もうちょっと方法あったんじゃないの?って私が甘いのか……?
とは言え、なんとなくこのあたりまでは展開が結構予想通りなんですが、この方の傾向なのでしょうか、以前読んだ本でも思いましたが、帯やあらすじのあおり文句とは逆に二人の関係にはさほど波風は立たないのですよね。
今回も帯に「俺と秘密を守る契約を結んでもらおう」とか書いてるのですが、とりあえず秘密にして欲しくて路也は誠一に躯を任せますが、だからそれ以降に何かもっと劇的な場面があるかと言うとこれと言って何も無いのです。
誠一も再会してすぐに路也に拒絶され路也の事を荒っぽく抱いてしまいますが、もともと好きな人を相手にしているわけだからその後はさほど酷いこともせず二人の関係はわりと穏やかなので、すれ違いにいらいらしたりこの先どうなるの?って展開にどきどきしたりと言う雰囲気にはなりませんでした。
まぁ二人とも最初からお互いを想い合っていたのは事実なのでこういうのもありかな?とは思うのですがなんかもうこう色々あっても良いのにな縲怩ニそれがちょっと残念です。
頭を悩ませながら心を痛めながら読まなくても良い分ストレスも溜まらずさらりと読めるのでそういうのが好きな方にはぴったりかも、ラブラブしてるしね(笑)
同時収録に「もっと深く繋がれて」が収録されていますが、ここで路也の過去に関係のあった相葉と言う男が登場します。
しかしこの男路也の性癖をばらすぞと脅してみたりする割りに退き際があまりにもあっけなさすぎでした、鬼畜っぽく見えてやっぱりいい人なのです(笑)
それにしても、路也いかに過去躯の関係があり自分の性癖を知られているからといってちょっと乳●(なぜ今更伏字?)触られたくらいで「いやぁ……んん……」は無いでしょ、仮にも仕事中よ!^^;)
男ならもっと堪えなさい男なら!(とわけの判らない理屈を捏ねてみる…)
しかも出張中の出来事なので、路也が昔の男と再会してしまって、過去の事をネタに脅しをかけられているというような事は誠一は一切わからないのですよ縲鰀
ちょっと置いてけぼりな誠一くん……(笑)
作者様があとがきに「本当はもっと鬼畜めいた人間にしようと思ってたのですが、主人公が相手役以外の人間に酷いことをされるのもかわいそうかなと思ったのと、過去の男にいじめられる設定だと編集さんからOKが出なかったでしょうから」みたいな事を書かれていましたが。
そ、そうなの?
ホワイトハートさんだからなの??
それだけなの?
なのでやっぱり二人はあつあつで路也は誠一が相手だったら普通のセックスでも全然OKだって事も判ったりしてめでたしめでたしです。
伊郷さんの書かれる文章は私にはとても読みやすいし仕事の事なんかも上手く話の中に絡めてあるので良いのですが、話の展開があっさりし過ぎているような印象を受けそのあたり微妙に不満足な感も否めません。
一本の話としては短かったからページ数の関係で仕方が無いのかもしれませんけども……うーん。(ってまだ2冊しかよんでないのにこんな事言うの気が早いでしょうか?)
続編として「もっと深く縲怐vを書くより表題作をもう少し長く掘り下げて「もっと深く縲怐v出てくる相葉が二人の関係をかき回してどろどろになって欲しかった気がします(笑)
ただそう言うのって出されてる出版社側のカラーもあるでしょうから、仮に作者さまが今の私と同じような考えでいらしたとしても作者様だけの思いだけでは本は出来ないのですものねそれを考えると、私が欲張りなのかもしれません。
それにしても路也罪作りな男よの縲鰀
10歳も年下の若い男からダンディなおじ様まで手玉にとってますよ、この方もかなり魔性の男の匂いがします(笑)

夢に繋がれて (X文庫ホワイトハート)
著者/訳者:伊郷 ルウ
出版社:講談社( 2006-03-02 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4062558726
ISBN-13 : 9784062558723
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