- 2006-08-12 (土) 21:14
- BL小説(作家名・あ行) | あすま理彩
またも選んでしまった大正浪漫、しかも主従関係に健気受け
萌え要素はたっぷりすぎるほどたっぷりあるのに、何故かいまひとつ萌え切れなかったのはなぜなんだろ???
時は大正、伯爵の位を受け継いだばはりの望月彬久(もちづきあきひさ)は訳あって、軽井沢の別邸で隠遁生活とも言えるような生活を送っていました。
ある日彬久はその別宅のそばで雪の中行き倒れ同然の少年高峰舞雪(たかみね まゆき)を拾います。
身分の高い自分に膝を折らせ、手間をかけさせる氏素性のわからない輩と蔑みながらも少年の持つその美しさに何故か心惹かれ彬久は「なんでもしますから俺をここにおいて下さい」と言う舞雪の願いに無精無精といった感じではあるものの結局はそれを許すのです。
舞雪は幼い頃吹雪の中母と逸れ途方にくれていたところを彬久に助けられたと言う思い出がありました。
身分の低い自分のためにズボンの膝が濡れてしまうことも気にせず押さない自分の目線にあわせて膝を折ってくれた彬久。
それだけでなく彬久は自分の手袋を舞雪の冷え切った手にはめてくれて「これをつけていればもっと暖かくなるとおもうよ」と優しい言葉をかけてくれた人だったのです。
幼い頃母に捨てられ、父親にも金目当ての政略結婚をさせられそうになっただけでなく、親友と思っていた男にまでやはり金がらみで裏切られた彬久の心はその頃と違い荒んでいました。
だから舞雪の事も自分で家にいることを許しておきながら、いつかはこの子も自分を裏切るのだろうと
舞雪が彬久のうちに転がり込んできて、働かせてくださいと懇願するのに、彬久のうちを選んだ理由を隠すのですよね、どうしてわざわざそんなことをするのかその理由が私にはいまひとつ理解できないのですよね~
確かに舞雪が嘘をついてまで彬久のうちに入ろうとしたことが元で小さな誤解がうまれ、すれ違う二人の関係が切なさを助長する物語となるのでしょうけど、強いて隠さなければならないような理由でもないことはストーリーが進む中で、割と早いうちにわかってしまうので尚更です。
主人と使用人の関係だから主人(華族様)に気軽に声をかけられないとか、主人の言いつけには従わなければならないとか、そういうのはわかるけど、だからってたまの休みに他の男に会っていた理由をきちんと告げない舞雪の言動やら、彬久が東京に帰ってしまうことになると、自分は別宅にはいられないだろうからと幼馴染に言いくるめられて別の男の所に囲われモノになるのをわかって尚、行こうとするところなどが、どうも納得できないのですよね。
それが彬久のためになるのだからと言いくるめられたようですが、その言葉を本気で信じていたとしたら舞雪の考えってかなり浅はかだと思います。
この方の書かれる話ってそれほど多く読んではいませんが、何か、あるいは誰かを守るために受けが自身の身を張るっていうタイプの話多いですね。
なのでか、ちょっと鬼畜風味
最後は勿論ハッピーエンドで。たぶん彬久は自分が思っている以上に舞雪にベタぼれなんだろうとそう思わせるラストは良かったvv

純粋な恋が降る (プラチナ文庫)
著者/訳者:あすま 理彩
出版社:プランタン出版( 2005-12 )
定価:¥ 580
文庫
ISBN-10 : 482962311X
ISBN-13 : 9784829623114
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Comments:4
- あけみ 06-08-13 (日) 1:26
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こんばんは、Juraさん。
こういうお話、もろストライクゾーンです。
主従関係で健気受けなんて…。
あすまさんの受けちゃんって、こういうタイプが多いかも…。
ラストは、ハッピーエンドなので、安心して読めるので好きですが。TBありがとうございました。
- Jura 06-08-13 (日) 7:32
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あけみさんこんにちは
主従関係、健気受け私もこの組み合わせは大好物ですわ縲恷ゥ分でも書いてるくらいなので(笑
主従関係、時代モノの文字を見ると何故か耽美系エ○スと変換されてしまうかなり腐った頭の持ち主です(おい!
この関係だけでもう既にえろっぽい雰囲気が漂ってると思いませんか?(同意を求めてどうする^^;)あすまさんのお話ってこれを含めてたぶん3冊くらいしか読んでいないとおもうのですが、3冊とも健気受け風味の話だったきがします。
君知るや縲怩フ奈津は強気とも取れるけど、相手をずっと思い続けて躯を張ってしまうところなんかはやっぱり健気受けですよね。
あすまさんの書かれる作品は惹かれるモノが非常に多いのは確かです。コメント&TBありがとうございました
ではでは、また縲鰀
- 月子 06-09-08 (金) 3:26
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Juraさん、はじめまして&こんにちは☆
BL初心者の月子と申します。
BLにはまってまだ2ヶ月なのですが、どうぞよろしくお願い致します。この作品、たしかにJuraさんが仰るように、舞雪の行動がちょっと浅はか…というか、ご都合主義…というか、そんなところがありますよね(^^;)
この時代の庶民の子供は、あんまりちゃんとした教育とか受けてないからかな縲怩ニも思いますし、舞雪の純粋さ(ある意味無知さ)が災いしているのかも…。
でも、自分があんまり純粋じゃないので、舞雪の純粋無垢さはうらやましいです(爆)TBさせていただきました。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。 - Jura 06-09-08 (金) 15:13
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月子さん
はじめましてこんにちは。舞雪はほんとかわいくて健気で純粋でそういうところに彬久は惹かれて癒されたのでしょうね。
だからこそなのかな、あの嘘だけが妙に納得いかなくて少し不思議な気がしたのです。ただその嘘が物語りを引き締める1つのスパイス見たなものなのでしょうからなかったらまたそれはそれで変ですしね(^^;)
嘘をつかなければならない理由と言うか切欠みたいな物がもう少し納得いくものであってほしかったなと言う気はしています。コメント&TBありがとうございました
ではでは!!
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- trackback from BLな毎日 06-08-13 (日) 1:21
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純粋な恋が降る
純粋な恋が降るあすま 理彩/作樋口 ゆうり/イラスト プランタン出版 2005-12by G-Tools
またまた切な系の作品です。時は大正。信じていた友人に裏切られ、傷ついた心を抱え軽井沢の別邸へ“静養”と称して滞在している伯爵・望月彬久(もちづきあきひさ)。
ある雪の…. - trackback from 裏・月子の書斎 06-09-08 (金) 3:20
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『純粋な恋が降る』
あすま理彩(絵 樋口ゆうり)/プランタン出版(2005・12月)
【あらすじ】時は大正。気難しい伯爵と噂の彬久は雪の中、可憐な少年・舞雪を拾う。働かせてほしいという彼に、屋敷におく代わりに身体を差し出せと傲慢に命じる。しかし、自分に尽くす健気な姿に、彬久の頑なな心も次弟に解かされていき…。 ひたすら耐えて、耐えて、耐えまくる健気な受け子ちゃんがお好きなら、間違いなく萌えられる作品です。
もう、何を言われても、何をされても、ひたすら耐えて口答えせず、自分が悪いわけじゃないところでも謝って、ひたすら主人である彬久に尽くす舞雪に萌えられるのなら、この作品は大好きになるはず!!
なんとなく、本作品の傾向は、雪代鞠絵さんの十八番な気がしているBL初心者月子でございます。とある誤解から、彬久に「今まで何人の男に!?」と疑われ、服をひん剥かれてチェックされても、ひたすら耐えなければなりません。舞雪。
どう考えても舞雪には落ち度がないのに、ひたすら「ごめんなさい。ごめんなさい、彬久さま…」と謝らねばなりません。
泣きながら許しをこわねばならないのです。。。
しかも、許しをこうても許されないのです。「や…っ」
と一言、ほんの一言拒絶を口にしたら、なんと、いい年こいた大人の男彬久は、舞雪の腕を腰紐でしばりつけるのでございます。
舞雪にできることは許しをこうことしかないのでございますが、お約束のようにゆるされるはずもなく…。
えぇ縲懊怩ニ、舞雪は16歳という設定でございます。
精神的にも肉体的にも抵抗ができない舞雪に対して、それはあんまりにもな仕打ちじゃございませんか?彬久様。舞雪が彬久の元で働かせてほしいと願うのには理由があり、その理由を彬久に隠す事によって、図らずとも、過去の様々な人間関係のトラブルから人間不信に陥っている彬久は、激しく舞雪を苛めることになってしまう…というお話です。
それでも、舞雪の純粋さ、無垢さ、幼さ、清純さ、美しさなどにひかれ、どうしても鬼畜になりきれない彬久。
そして、鬼畜になりきれない彬久の優しさを感じる舞雪。
ひたすら耐えぬいた先に待っていたのは…。私は健気な受は大好きなので、萌えさせていただきましたw
彬久は大人だけども心に傷を負っていて、人を信じる事ができない故に、ちょっと行動が子供っぽいです(汗)
ある意味、人を信じ続けることができる舞雪の方がずっと大人かもしれない。
舞雪にひどいことばっかりしていた彬久だけど、たまに見せるちょっとした優しさとか、心が通じ合った後の不器用な愛情表現とか、なかなか可愛い面もあります。
だけど、やっぱりどこか子供なのかSなのかわかりませんが、その後も舞雪をちょっと苛めちゃう困ったちゃんです。私の大好きな絵師さんである樋口ゆうりさんの絵もほんと素晴らしいです!!
もしこれを劇画チックな激しい絵柄の絵師さんが描いていたら、もっと陰鬱な感じになっていたと思います。
どこか雪の世界のような、ふわりとした優しい感触がするのは、イラストの力も大きいのではないかと思います。
あすまさんの作品の中でも大のお気に入りの作品なので、続編とか見たいなぁ。
きっと、彬久はその後もちくちく舞雪を苛めては幸せを実感しているんだろうな(笑)
だってあまりにかわいすぎるんですもの、舞雪。




