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唇からナイフ/真山ジュン

初めて挑戦の漫画家さんです。と思ったら真山さんの初コミックならしい……作品のタイトルから少しハード系の内容を想像していたのですが、読んでみるとどちらかと言うとほんのりコメディ気味のお話でした。

ピアニストとヴァイオリニストのカップルです。
そういや、昔BLをまだ知ったばかりの頃わたしも全寮制男子校のお話(名門音楽学院と言う設定の…^^;)書きたいと思ったことありましたよ。いや、今でも思ってるんですけどね…うん、思うだけタダってことで(←だめじゃん!)

名門音楽学院に通う天才ヴァイオリニストの八神蘇芳(やがみ すおう)は失恋した直後の情けない姿をドイツから帰国したばかりの編入生、小早川玲人に目撃されてしまった。

泣き顔をからかわれ、玲人の事を気に食わない奴だと思っていた蘇芳ですが、玲人のピアノを聴いたとたんその音色に惚れこんでしまいます。

蘇芳は自分のヴァイオリンの演奏をするときに伴奏をしてくれるピアニストを探していたのですが妥協を許さないその性格が災することとなり、気に入った伴奏者がなかなか見つからずに何度もパートナーの変更をくりかえしていました、そんな蘇芳が気に入ったのが玲人のひくピアノだったわけですね。

一目あったその日から的な感じで、もうこの辺りから既に恋の予感…(^m^)

しかもナニを隠そう玲人は蘇芳の失恋の相手の甥でもあるので、良く似た風貌や声を聞くとどうしても気になってしまう、天才的なピアノの腕と口は悪いけれどもどこか優しい玲人に蘇芳がどんどん惹かれていっちゃうのは当たり前といえば当たり前なのかもしれませんね。

この話、私はなんと言っても蘇芳のキャラがすごく好きです。
天才肌で美形君で強気な彼は何もかも完璧に見えるのですが、大泣きすると水っ鼻垂れて情けない顔になっちゃうのですよ、その顔がほんと情けなくて笑っちゃう。学院の中ではアイドルな彼の隠れた秘密が水っ鼻って言うそのギャップがvv

でもただ気が強いだけではなくて玲人の腕を蘇芳自身もとても高く評価していて、自分の弾くヴァイオリンの伴奏者などと言う小さな器で終わらせて良いような人間じゃないと、自分のそばにいる事を選んだ玲人にわざと嫌われるように仕向け、ドイツの師の元へ帰る事を決意させるように仕向ける時の蘇芳はとても健気です。

いいですね~この方の描く強気受けというか意地っ張り受け君たちはこの作品の中に1つだけ唇からナイフ以外の作品が1本入っているのですが、やはりその作品の受け男子くんも含めて、ほんと攻め君たちのことが好きで好きでたまらないくせに相手の前では素直になりきれなくて必死で取り繕うとしてる、その天邪鬼さ加減がもうほんとかわいいのです。

本当は何が大切なのか、気付いたときの蘇芳は格好良かったよ。
たとえ泣き顔がどんなに酷くってもね(笑

本編だけでなくカバー裏に隠されたおまけ漫画もまたたのし。
この方の作品他のも買って読んでみようと思ってます。

唇からナイフ (drapコミックス)
著者/訳者:真山 ジュン
出版社:コアマガジン( 2004-12-02 )
定価:¥ 680
コミック
ISBN-10 : 4877347747
ISBN-13 : 9784877347741

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