Home > BL漫画(作者名・ま/や) | 山田ユギ > 夢を見るヒマもない/山田ユギ

夢を見るヒマもない/山田ユギ

ね、姉さん…新刊です。
ユギさんの新刊です。
一年ぶりなのです、はぁはぁ……。

発売日は30日だと聞いていて、昨日近くの本屋にいったら案の定置いてなかったんですが、今日仕事先の駅前の大きな本屋さんに諦めきれずに入ってみたら見つけました!!ユギさん新刊。

やったっ!
諦めないでよかったぜvv
ちょっと前に読んだばっかりの本、登場人物の心理が妙に理解に苦しむ内容だったのでどんよりと沈んでいた気持ちがこれで一気に浮上。
仕事中どれだけみたいと思ったか…仕事を終えて帰る道すがら自宅までお楽しみはあと、と必死に我慢……セルフ焦らしプレイです(ぇ?)


自分自身を焦らしに焦らし、家について即効かぶりつきました。
いや~しかし、ボクサーパンツって良いですねvv(って…最初の感想がそれかよ!!)

シャレードでのお仕事は初めてだそうですが、私、告白すると、シャレードがコミックを出していたことを、今回はじめて知りました^^;)
もしかするとユギさんがコミック出さなかったら、この先も一生お世話にならなかったかも。

いや~恋ってどこに転がってるか判らない物です。(ぇ。恋?……恋なの??)

という事で今回の新刊もそんな話。
航空モノというのは人づてに聞いて知っていたのですが、表紙を見ただけで私はかってに整備士xパイロットだと勘違いしていました。

そうか~パイロットだったらこんなスーツ姿じゃないもんね。

実際は…
搭載xロードコントロール(?)

二人ともどちらも同じ搭載なのは搭載なのですけれど、やっていることはちょっと違うのです。

飛行機に荷物を積みいれるお仕事の人と、その積みいれる荷物の搭載位置を決める人なんですね。
……へぇ飛行機に纏わる仕事にもいろいろあるのね縲怩「や、当たり前なんだけど、あまりスポットの当たらない部門のお仕事なのでなんだかとても新鮮な気持ちでした。

そして、え縲怺フ心の話の内容ですが、一言で言うと。おなじ航空工学専の高校の同級生の出会い、別れ、そして再会がストーリーの主軸となっております。

パイロットを夢みて山奥の航空科のある高校に入学した川村和也は自分と同じ年なのにどこか大人びた雰囲気の寮で同室の吉武宏樹になかなか馴染めないでいたのです。

でもほんのちょっとした事を切欠にして二人の仲は進展していくのですが、吉武の父親が飛行機の事故で亡くなった時に、吉武が同じ寮の2つ上の先輩、森下の部屋(森下は寮長なので1人部屋)に居た事で吉武と森下の関係に川村は気付いてしまうのですね。

吉武はそのまま実家に帰ってしまい寮には戻って来なくなって。川村は吉武を慰めたくて森下に、「吉武には先輩じゃないとだめだから」……なんて森下を吉武の所に向かわせたりして(ノД`)

でも、離れてみて気付くもの、また離れている間、何かあるごとに思い出すのは何故か、その時付き合っていた相手とかでは無く、ほんの数ヶ月間しか一緒に過ごす事のできなかった相手だったり。

いや、もう、このくっつきそうでなかなかくっつかない、じれったさやもどかしさが良いの~~
これぞ、ユギ漫画の醍醐味というか真骨頂というか、作者さま得意の焦らしプレイに、はぁはぁ…心拍数は上がりまくりでした、はぁはぁ(←危険!!( ̄□ ̄;)

「俺の物になれ」
って台詞は、どちらかと言うと攻めの台詞と言う気がしていましたが、男同士なんだから受けが言っても全然おかしくないわけで……っていうか、いやそもそも男女間でもどっちかがどっちかのものになるって変なわけで…あれ?私何言いたいの??

何はともあれ
「だから、安心して俺の物になりな」
って言える川村くん、見た目よりずっと男前って事です(笑)

どちらかというと川村視点で話は進むので、吉武の感情はわかりにくいですが、吉武はクールに見えて実は熱い男ってところもカナリツボです。

一旦自分の物にしたら、もうメロメロになっちゃってって。
そんな川村にかわいくおねだりされちゃったらもう我慢できないのは吉武も同じなのです(笑

う、うぅ…ユギさん
お忙しいのは判るのですが、焦らしプレイはやめてもう少し沢山描いてほしい~とそう思っているのは私だけではないはず、無いはずだ…。

本編の他には作中に吉武と関係のあった森下とやはり同じ学校寮生で森下と同級生の吉田の話「服を着ているヒマもない」

ガチムチ振り回され系男x魔性の男の組み合わせ
おおっ!良く見るとこっちが整備士Xパイロットだった(笑
オマケ漫画で主役ではなく脇が出張るのもユギさんの漫画ならではって感じです。

書き下ろしは。吉武x川村のその後「おまけ」が収録されています

なんだか今回のは全然まともな感想じゃなくなっちゃった…いつもの事か orz

夢を見るヒマもない (シャレードコミックス)
著者/訳者:山田 ユギ
出版社:二見書房( 2006-08-28 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4576061402
ISBN-13 : 9784576061405

Comments:12

志輝 06-08-31 (木) 12:25

Juraさん、こんにちは。
今回はTBさせて頂いたのでご報告に参りました。

この本では、パイロットになるのにはこんなにタイヘンなんだと勉強になりました(笑)
ただ飛行機が好きなだけじゃダメなんですねぇ…

ユギさんの本は10月にもリブレ出版から出るらしいですよ!
楽しみですね縲怐I

ではでは、乱文失礼いたしました。

Jura 06-08-31 (木) 16:03

志輝さんこんにちは縲彌nTBご報告ありがとうございます。

パイロットになるのも大変だけども、飛行機1機動かすのも大変なのね縲怩チてそういう事も良くわかりましたよね。

飛行機はちょっとしたことで大きな事故に繋がったりするから大変なんだなってそう思いました。

10月にもリブレから…
くらくら……(@@)

がんばって稼がねば
コメントもありがとうございました、後でこちらからも伺います。

ではでは!!

ナルミ 06-09-01 (金) 18:58

TBさせていただきました…久しぶりにブログらしいことをしたような・笑

いつになく早めにゲットできて読みまして。

なんだかとっても青春ちっくな川村にきゅーんとなりましたよね。確かに読者的には焦らされているようでしたが(笑)

それにしても、こんな職業があったとは。
世間っていろんな萌職業が転がっているもんです…(〃∇〃)

ところでJ庭!合同誌だったんですね!一緒だぁ縲怐n販売数が早い者勝ちって感じで、競争に弱い私は戦線離脱しそうです(^_^;)

Jura 06-09-01 (金) 19:11

ナルミさんこんちは縲彌nユギさん新刊読まれたのですね!

じれったい感じがユギ漫画の真骨頂だと思ってます私(笑)
なのでそのじれったさがまたツボなのですvv

>それにしても、こんな職業があったとは。
世間っていろんな萌職業が転がっているもんです…(〃∇〃)

そうそう、職業そうですよね、なんだか航空モノってパイロットと整備士と、その二つの職業しか出てこないような気がしていたのでとても新鮮な気分でこれを読むことが出来て、そのへんもまたよかったな縲怩ネんて(笑

あ、同人誌…
J庭後に、通販と言う手もあるのですが、それだと送料かかるので、もし、お会いできるなら手渡しと言う手も…多分できるのではないかと

あ、無理にとは言いません!!言いませんよ縲懊€怐i笑

ではでは!!

aya-me 06-09-03 (日) 21:34

Juraさんこんばんは縲怐B
しばらくぶりにTBさせて頂きました。

今回もかんなり焦れったかったですね縲怐B
ありがちな焦らしは「どーせくっつくんだろ、けっ」と
つぶやいてしまうことも度々ですが、
ユギさんの焦らしはそれすらも楽しんで
しまえるところが怖ろしいですよねw

あ、あと、カバーを外した拍子の吉田×森下は凄いですよねw
でも最近は表紙でもこのレベルのが置いてあったりして、
なかなか書店では買いづらいですよね。

いまだに吉武のツナギにぐふぐふ言っている
aya-meでした。それではまたお邪魔します縲怐B

秋月 06-09-03 (日) 22:35

Juraさん、こんばんは。コメント&TBありがとうございました!

飛行機一機飛ばすのにも、ただパイロットがいればいいだけじゃないのね縲怩ニ、そういう仕事面でも面白く読みました! あまり知らない職業のお話は、それだけでも興味深いです。
ユギさんの焦らしプレイ(くっつきそうでくっつかない)…、意識したことなかったです。それが普通だと思っているので(笑)

どのキャラも愛おしいのがユギさんですが、魔性にはやっぱりダントツでもっていかれましたね。小冊子が楽しみです。
TBお返しさせていただきました。

にゃんこ 06-09-05 (火) 11:05

Juraさん、こんにちは!

Juraさんのレビューを読んで、ワクワクしながら書店に走りました(笑)
期待を裏切らず、面白かったです!

私、空港に行くたびに滑走路で作業している男の人に目を奪われていたのですが、やっぱり萌えですね。
これからは今まで以上に熱い視線を送ってしまいそうです(^_^;)

小冊子も楽しみですね。
TBさせていただきました。
それではまた!

Jura 06-09-06 (水) 16:22

aya-meさん、秋月さん、にゃんこさんこんばんは縲怩ィ返事遅くなってごめんなさい。

aya-meさん

>ありがちな焦らしは「どーせくっつくんだろ、けっ」と

確かに他の作品ではそんな風に感じてしまうことも度々ありますが、ユギさんの場合見せ方が上手いのでしょうね、焦らしっぷりも楽しみの一つです(笑

吉武のつなぎ姿
いいですよねvv
つなぎってなんでこんなに萌えるんでしょう(笑)

秋月さん

>あまり知らない職業のお話は、それだけでも興味深いです。

そうです、航空モノというとどういうわけか、パイロットと整備士くらいしか今までなかった、(あってキャビンアテンダントくらい)気がしていたので、こんな風に裏方さんの舞台裏も垣間見られるお話はとても興味深かったです。

魔性の男、森下先輩(*´д`*)ハァハァ
いかん、その名前を聞くだけで既に心拍数が……。
早くもう1つのコミックをどこぞで手に入れて冊子プレゼント応募しなきゃ縲彌n
にゃんこさん

>これからは今まで以上に熱い視線を送ってしまいそうです(^_^;)

あはは、あまり怪しまれないようにこっそりと…(笑
でも確かに今まで以上に注目してしまいそう。
飛行機はパイロットがいるだけでは動かないのね…そういう事がわかったのもまた面白かったです。

小冊子も絶対手に入れてやる!

皆様コメント&TBありがとうございました
ではでは!!

あけみ 06-09-06 (水) 22:16

こんばんは、Juraさん。

久しぶりのユギさんの新刊、面白かったです。
脇キャラって結構萌えるんですが、魔性の男・森下先輩はすごかったです。
第一印象は気弱なキャラみたいに見えたのに、吉武とつき合ってたり(これだけでもインパクト大)、回りの男を手玉にとったり…。
一番の被害者が、強面の吉田だったって言うのが笑えました。

川村からの男らしいプロポーズ、BLの醍醐味だったかと。
こんなお話が読めるから、BLってやめられないんですよね。

TBありがとうございました。

Jura 06-09-07 (木) 0:12

あけみさんこんばんは縲彌n森下先輩の気弱そうに見えて、実はってところがまた魔性の男の魔性たる所以かも…なんて(笑

>吉武とつき合ってたり(これだけでもインパクト大)

そうそう、確かにかなりびっくりでしたね。
最初の印象では川村と二人割とすんなりくっついちゃうのかなとか思っていたので尚更です。

全プレ冊子は森下先輩の話らしいので、さっそく応募するために対象コミックをもう一冊買ってしまいました(笑

魔性の男にやられているのがここにも1人…
相手にされることは一生無いでしょうが(^^;)

コメント&TBありがとうございました
ではでは!!

さくら@腐女子の〜オタク感想文 06-09-19 (火) 12:33

こんにちは!

>なんだか今回のは全然まともな感想じゃなくなっちゃった

手に入れてすぐに読んでいたのですが、好みすぎて感想が難しくて、なんだかとっちらかった感想になってしまいました(^^ゞ

難しいですよね縲怐i笑)

>「俺の物になれ」

やはり、BLはどっちも男だから、受けとか攻めとか関係なく、こんなふうに自然に言えるのはいいですね縲怐i萌え)

>吉武はクールに見えて実は熱い男ってところもカナリツボ

ええ。
確かに吉武の感情はわかりにくかったのですが、これも萌えでした!!!!!

面白かったです!

TBさせて頂きました(*^_^*)

Jura 06-09-22 (金) 17:19

さくらさんこんばんは縲彌nお返事を気にしながら、実は昨日は1日パソコンが繋がらず…きがつけば、あわわ…

そうそう、好みにぴったり嵌りすぎると感想を書くのにとても困ることがあります。これもまたその1つだったかも(笑

>>「俺の物になれ」

>やはり、BLはどっちも男だから、受けとか攻めとか関係なく、こんなふうに自然に言えるのはいいですね縲怐i萌え)

そうなんですよ、でもBLモノでもやっぱりその台詞を言うのは攻めってイメージがあったのでこれはとても胸にぐっと来ました。
きっと吉武もそうだったに違いない(笑

ユギさんの描くマンガはいつもツボ付いてくれるところが沢山あるのがよいですよね。

コメント&TBありがとうございました
ではでは縲鰀

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:7

Trackback URL for this entry
http://kotonone.info/archives/254/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
夢を見るヒマもない/山田ユギ from 詞の音
trackback from ムスカリア 06-08-31 (木) 12:08

夢を見るヒマもない

夢を見るヒマもない山田 ユギ (2006/08/28)二見書房この商品の詳細を見る
【満足度】★★★★☆

【内容】
高校同級生(寮同室)縲恷ミ会人

【あらすじ】
山奥の航空専門学校で出会った川村と吉武。
早熟でクールな吉〓

trackback from naruming Diary 06-09-01 (金) 18:44

夢を見るヒマもない ≪山田ユギ≫

先日買った中の1冊です。
漫画なのでサクッと読みました。

飛行機野郎のお話です。
元は皆、同じ航空学校に通っていたけど、やがて卒業し
航空貨物会社の搭載、ロードコントローラー、整備工にパイロットという
仕亀

trackback from ゲイ&腐男子のBL読書ブログ 06-09-03 (日) 21:34

『夢を見るヒマもない』/山田ユギ

昨日見事「勝手にBL大賞」に輝いた、
山田ユギさん待望の新刊です。幸せ也。

シャレードからのコミックですが、シャレードは小説の
イメージが強く、コミックはあんまり見たこと無いような。
気になってちょいとホームページを徘徊して検索したら、
2004縲鰀2005年の間は一冊も出ていないことが判明しましたw
そりゃあ見ないはずですね…。
なんにせよユギさんならなんだっていいんですけどー!

ではでは、ユギさんファンの偏った感想は、以下です。

trackback from 月と凌霄花 06-09-03 (日) 22:27

『夢を見るヒマもない』

夢を見るヒマもない

 山田ユギ
  二見書房シャレードコミックス 2006.08
パイロットを夢見て航空工学専門の高校へ入学した川村和也は、寮で同室の吉武宏樹と出会う。クールな吉武にとっつきにくさを感じていた川村だが、しだいに打ち解けていった。しかし、父親が事故死してしまったのを機に吉武は退学、わずか1学期の間だけのつきあいだった。8年後、パイロットにはなれなかったが航空貨物会社に就職し、川村は大好きな飛行機に関わって仕事をしていた。そして、同じ職場で吉武と再会を果たす。長いつきあいではなかったが、気の合う相手だった。高校時代をやり直すかのように親交をあたためていた二人だったが、ある夜、吉武がいきなりキスをしてきて…。

本作は1、2話が高校生編、3縲怩U話が社会人編となっています。
まず高校生編。ここで川村と吉武が出会い、脇の吉田先輩や森下先輩が関わってきて、1学期という短い期間でもしっかりと心に残る時間が描かれています。ここがしっかりしているからこそ、社会人になって再会してからの流れにうまく生きてきます。
川村と吉武は寮の同室。川村は全国でも少ない航空専門学校へ進学したため、彼女と遠恋になってしまい、ふられてしまいます。夢へと向かって進む学校生活でも、親元を離れ、親しい友人たちとも離れることは15歳の少年にはとても寂しいことです。先輩が強い力をもつ縦社会である寮生活、不慣れな環境のなかで張りつめていた心の糸がふっつりと切れ、川村は吉武の前で大泣きしてしまいます。それを何も言わずにそばにいてくれた吉武の優しさ、クールななかにも存在するささやかな心遣いに、川村は気づいて二人は仲良くなります。
そこで飛行機好きの少年達という設定が生きてきます。オリエンテーリングの登山で、飛行機を見上げて「早くあそこに行きたいな」と川村が言うのですが、これは吉武への呼びかけでもありますよね。一緒に行こうな、という。夢をまっすぐに見上げて、キラキラを目を輝かせている少年たちのまぶしさです。
しかし、吉武が事情によって退学せざるをえなくなります。この時、吉武が先輩の森下とつきあっていた、ということが発覚する。大切な存在だった父親を亡くして苦しい時、自分では慰めにならないから、先輩が吉武のところへ行ってあげて…と懇願する川村は、一人になって初めて気づく。自分が吉武に対して、友情以上の感情を抱いていたことに。そして、気づいた時にその恋は終わってしまい、それから8年が経ちました。

パイロットにこそなれなかったが、川村はLC部、吉武は搭載、吉田は整備工と、それぞれに飛行機に関わる仕事に就いています。怖くて嫌な先輩だった吉田とは、今では気心の知れた父子のような関係です。
友人知人が同じ仕事に就いていると、あいつがこれをしたのかな…と思ってなんとなく力強く感じますよね。そんなふうに川村と吉武は同じ仕事を通して信頼を深めていきます。
そんな頃、難関を突破し海外のパイロット養成コースへ研修に行っていた森下が帰国する。吉武を追って高校をやめた森下ですが、結局半年で吉武とは別れてしまったらしい。とは聞き知っていても、過去二人がつきあっていたことは紛れもない事実で、川村は動揺する。
高校生の時も、森下の存在があって初めて、自分の気持ちに気づいた川村。大人になってもまた、森下の後押しで想いに気づき、今度こそ間違えないようにと、吉武のもとへと向かいます。こう書くと森下先輩はいい人なんですが、本性は魔性のゲイですから(笑) 魔性。さらりとクセのなさそうな顔をして、じつはひどくクセのある男です。この人の人畜無害そうなタレ目メガネ、何かを超越したズレたテンポ、魔性の名に恥じない飄々っぷりです。

恋愛模様が中心のお話ですが、それと同じくらい「夢」というものが描かれている。叶わなかった夢、ひょっとしたら手が届くところにあるかもしれないのに諦めてしまっているのではないか? 夢への未練に迷う川村が、もう一度それに挑戦するのか、それとも諦めてしまうのか…という選択が迫られるけれど、今の自分が築いてきた現状の価値に気づいて迷いを振り切るところがいい。こんなふうにやりがいのある仕事に、気づけばめぐりあえていることはとてもしあわせだと思うから。
それと重ね合わせるようにして、吉武との関係も、高校時代をやり直したいのではなく、今これから新しい関係を作り上げていきたいのだと気づく川村。
「早くあそこに行きたいな」と言った上空ではなくて、地上で、一緒にいる二人。見続けた「夢」はいつしか夢ではなくなって、現実になっていた。ああ、いいなあ…とても羨ましくなってしまいました。
ただちょっと、川村が吉武と気持ちを通じ合わせ、自分の夢を消化することができた大団円が、それまでが長かったぶん少し物足りなく感じた。ラストページもいい感じだけど、もう少し余韻みたいなものが欲しかったというのが本音。
でも川村はまっすぐな気性が可愛いし、吉武は何を考えているのかわかりにくいクールさの裏でじつはけっこう激情家っぽいのがツボ。可愛い顔した川村が可愛いだけじゃなくて、精神的に弱っている吉武を包み込む度量の広さを持っていることもいいですよね。対等な二人、っていうのがいいです。

吉田と森下の番外編「服を着るヒマもない」で、森下の魔性っぷりを存分に味わうことができ、なんといっても182ページの森下のアップは強烈な色香を感じてたまりません。なのに事後にはさっぱりとシャワーを浴びて、「ありがとう吉田。すごく楽しかったよ」とかって…(笑) 魔性!
カバー下の吉田・森下バージョンはえっちくさくていいです。ていうか森下は、そうかパイロットになるんだこの人…!と、ちょっと驚きの目で再認識しました。
今回、あとがきがないな縲怩ニ思っていたらカバー下後ろにあってびっくりでした。

「…できれば 高校からやり直したい

 一学期だけじゃなくて
 三年間ずっとツルんで
 いろんな話して…

 そんで…

 そんで 俺のこと好きになってほしい…」

trackback from にゃんこのBL徒然日記 06-09-05 (火) 10:38

夢を見るヒマもない

夢を見るヒマもない山田 ユギ 二見書房 2006-08-28売り上げランキング : 55Amazonで詳しく見る by G-Tools
ぐはぁー、やっぱいいねユギ先生!
そして働く男はかっこいい。
存分に萌えさせて頂きました。

オススメ:

trackback from BLな毎日 06-09-06 (水) 22:11

夢を見るヒマもない

夢を見るヒマもない山田 ユギ 二見書房 2006-08-28by G-Toolsbk1→夢を見るヒマもないすご縲怩ュお久しぶりのユギさんの新刊って気がするんですが。
新刊は航空関係の職業です。パイロットとかキャビンアテンダントとか管制官とかって言うポピュラーなものでなく、初めて聞く…

trackback from 腐女子の漫画・小説・アニメのオタク感想文::青 06-09-19 (火) 12:26

[+] 山田ユギ「夢を見るヒマもない」

シャレードコミックスの山田ユギさんの「夢を見るヒマもない」です。 【 あらすじ 】 航空オタクのデートといえば、やっぱ…職場かよ! 山奥の航空専門学校で出会った川村と吉武。 早…

Home > BL漫画(作者名・ま/や) | 山田ユギ > 夢を見るヒマもない/山田ユギ

Tag Cloud
Search
Bookmarks
Profile
Others
ba3.gif fujyobana_gray.gif

img302_blbana_s.gif

あわせて読みたいブログパーツ

Meta
Feeds

Return to page top